診療支援
薬剤

エルロチニブ塩酸塩新様式EH
4291
erlotinib hydrochloride
タルセバ Tarceva(中外)
 :25・100・150mg

適応

1切除不能な再発・進行性で,癌化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌

2EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で,癌化学療法未治療の非小細胞肺癌

3〔25・100mg〕治癒切除不能な膵癌

注意

1)切除不能な再発・進行性の非小細胞肺癌に対する一次化学療法として使用した際の有効性・安全性は未確立

2)非小細胞肺癌及び膵癌に対する術後補助化学療法として使用した際の有効性及び安全性は未確立

3)治癒切除不能な膵癌に対して使用する場合は添付文書の「臨床成績」を熟知し,国内臨床試験に組み入れられた患者背景や有効性・安全性を十分に理解の上,適応患者の選択を慎重に行う

用法

121日1回150mg 食事の1時間以上前又は食後2時間以降(適減) 3ゲムシタビンと併用にて,1日1回100mg 食事の1時間以上前又は食後2時間以降(適減) 注意

①副作用の発現により用量変更の際は50mgずつ減量

②高脂肪,高カロリー食後でAUC増加の報告→食事の影響回避のため,食事の1時間前~食後2時間は服用回避

③非小細胞肺癌では,他の抗悪性腫瘍剤との併用について有効性及び安全性は未確立

④膵癌では,ゲムシタビン以外の抗悪性腫瘍剤との併用や化学放射線療法としての使用の有効性及び安全性は未確立

⑤膵癌に対して使用する際は添付文書の「臨床成績」の内容を十分理解した上で行う

⑥膵癌に対して使用する際は,膵癌を対象とした国内第Ⅱ相臨床試験(JO20302/JO21097試験)の基準を目安とし,休薬,減量又は中止を考慮(添付文書参照)

!警告

1)施設緊急対応.医師十分な知識・経験.IC(特に間質性肺疾患の初期症状,服用中の注意事項,死亡に至った症例があること等に関する情報)

2)投与により間質性肺疾患→初期症状(息切れ,呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等,観察を十分に行う.異常が認められた場合は中止し,適切な処置.又,

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?