適応
HER2過剰発現が確認された手術不能又は再発乳癌 注意
1)添付文書の「臨床成績」の内容を十分に理解した上で,適応患者の選択
2)十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により,HER2過剰発現が確認された患者に投与
3)カペシタビンと併用の際は,アントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬,タキサン系抗悪性腫瘍薬及びトラスツズマブ(遺伝子組換え)による化学療法後の増悪又は再発例を対象
4)アロマターゼ阻害剤との併用時は,ホルモン受容体陽性かつ閉経後の患者を対象
5)術前・術後補助化学療法における有効性及び安全性は未確立
用法
以下の用量を1日1回 食事の1時間以上前又は食後1時間以降に経口(適減)
①カペシタビンとの併用:1,250mg
②アロマターゼ阻害剤との併用:1,500mg
注意
①カペシタビンと併用の際は,添付文書の「臨床成績」の内容,特に,「用法・用量」「用量調節方法」を十分に理解した上で行う
②単剤で使用した場合の有効性及び安全性は未確立
③食後投与の場合,Cmax及びAUCが上昇の報告→食事の影響回避のため食事の前後1時間以内の服用は回避
④1回投与量を1日2回に分割投与した場合,AUC上昇の報告→分割投与禁
⑤副作用により休薬,減量又は中止の際は,副作用の症状,重症度等に応じて添付文書の基準を考慮〔注意:添付文書の「海外臨床試験における本剤の休薬,減量及び中止基準」を参照〕
!警告
1)施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC
2)重篤な肝機能障害発現があり,死亡に至った例も報告→開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い,患者の状態を十分に観察.重篤な肝機能障害がみられた場合には,中止等の適切な処置
3)間質性肺炎,肺臓炎等の間質性肺疾患が現れ,死亡に至った例も報告→初期症状(息切れ,呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等,観察を十分に行う.異常が認められた場合には,中止等