診療支援
薬剤

アファチニブマレイン酸塩新様式H
4291
afatinib maleate
ジオトリフ Giotrif(ベーリンガー)
 :20・30・40・50mg(アファチニブとして)

適応

EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌 注意

1)EGFR遺伝子変異検査を実施する.EGFR遺伝子変異不明例の扱い等を含めて,日本肺癌学会の「肺癌診療ガイドライン」等の最新の情報を参考に行う

2)術後補助化学療法における有効性及び安全性は未確立

3)癌化学療法歴等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行う

用法

1日1回40mgを空腹時に経口(増減).1日1回50mgまで増量可 注意

①副作用発現の際は,症状,重症度等に応じて,以下の基準を考慮し,休薬,減量又は中止〔副作用のグレード(NCI-CTCAE v3.0)→休薬及び減量基準〕

a)グレード1又は2→同一投与量を継続

b)グレード2〔症状が持続的(48時間を超える下痢又は7日間を超える皮膚障害)又は忍容できない場合〕又はグレード3以上→症状がグレード1以下に回復するまで休薬.回復後は休薬前の投与量から10mg減量して再開(1日1回20mg投与で忍容性が認められない場合は中止を考慮)(一旦減量した後は,増量を行わない)

②1日1回40mgで3週間以上投与し,下痢,皮膚障害,口内炎及びその他のグレード2以上の副作用発現ない場合は1日1回50mgに増量可

③食後に投与した場合,Cmax及びAUCが低下との報告→食事の1時間前~食後3時間までの服用回避

④他の抗悪性腫瘍剤との併用について,有効性及び安全性は未確立

!警告

1)施設緊急対応.医師十分な知識・経験.IC(特に,間質性肺疾患の初期症状,服用中の注意事項,死亡に至った症例があること等に関する情報)

2)投与により間質性肺疾患が現れ,死亡に至った症例が報告→初期症状(呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等,観察を十分に行う.異常の際は中止し,適切な処置.又,治療初期は入院又はそれに準ずる管理の

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