診療支援
薬剤

ポナチニブ塩酸塩新様式H
4291
ponatinib hydrochloride
アイクルシグ Iclusig(大塚)
 :15mg

適応

1前治療薬に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病

2再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病

注意

1)染色体検査又は遺伝子検査により慢性骨髄性白血病又はフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病と診断された患者に使用

2)臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解した上で,本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し,適応患者を選択

3)前治療に不耐容の患者に使用する際には,慎重に経過観察を行い副作用の発現に注意

用法

45mgを1日1回経口.尚,状態により適宜減量 注意

①漫然と投与しないよう定期的に血液検査,骨髄検査,染色体検査等を行い,投与継続の要否を検討

②他の抗悪性腫瘍薬との併用について有効性及び安全性は未確立

③血管閉塞性事象又はGrade3以上の心不全が発現した場合は直ちに投与中止.尚,副作用が消失し治療継続が患者にとって望ましいと判断された場合は投与を再開できるが,再開する際には減量を考慮

④血管閉塞性事象及びGrade3以上の心不全以外の副作用が発現した場合には次の基準を参考に休薬,減量又は投与中止

a)血液系の副作用と投与量調節基準

b)非血液系の副作用と投与量調節基準

!警告

1)施設緊急対応.医師造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識,経験.IC

2)心筋梗塞,脳梗塞,網膜動脈閉塞症,末梢動脈閉塞性疾患,静脈血栓塞栓症等の重篤な血管閉塞性事象が現れることがあり,死亡に至った例も報告.投与開始前に虚血性疾患(心筋梗塞,末梢動脈閉塞性疾患等),静脈血栓塞栓症等の既往歴の有無,心血管系疾患の危険因子(高血圧,糖尿病,脂質異常症等)の有無等を確認した上で,投与の可否を慎重に判断.又投与中は患者の状態を十分に観察し,胸痛,腹痛,四肢痛,片麻痺,視力低下,息切れ,しびれ等の血管閉塞性事象が疑わ

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