診療支援
薬剤

パゾパニブ塩酸塩H
4291
pazopanib hydrochloride
ヴォトリエント Votrient(ノバルティス)
 :200mg

適応

1悪性軟部腫瘍

2根治切除不能又は転移性の腎細胞癌

注意1

1)化学療法未治療例における有効性及び安全性は未確立

2)臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分理解した上で,適応患者の選択

2術後補助化学療法における有効性・安全性未確立

用法

1日1回800mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に経口(適減) 注意

①他の抗悪性腫瘍剤(サイトカイン製剤を含む)との併用の有効性及び安全性は未確立

➋食後に投与した場合,Cmax及びAUCが上昇の報告→食事の影響回避のため,用法・用量を遵守

③副作用の発現により減量して投与継続の際は,症状,重症度等に応じて,200mgずつ減量.又,本剤を減量後に増量する場合は,200mgずつ増量.但し,800mgを超えない

④臨床試験で,中等度の肝機能障害患者に対する最大耐用量は200mgが確認されており,中等度以上の肝機能障害患者に対して200mgを超える用量は,最大耐用量を超えるため推奨されない→中等度以上肝機能障害に対しては減量と共に,状態を慎重に観察し,有害事象の発現に十分注意

⑤服用中に肝機能検査値異常が発現の際は,以下の基準を考慮して,休薬,減量又は中止(肝機能検査値異常に対する休薬,減量及び中止基準)(肝機能検査値→処置)(GradeはNCI-CTCAEによる.ULN:基準値上限)

a)3.0×ULN≦ALT≦8.0×ULN→継続(Grade1以下又は投与前値に回復するまで1週間毎に肝機能検査を実施)

b)ALT>8.0×ULN→Grade1以下又は投与前値に回復するまで中断し,再開の際は,400mgの投与とする.再開後,肝機能検査値異常(ALT>3.0×ULN)が再発した場合は中止

c)ALT>3.0×ULN,かつ,総ビリルビン>2.0×ULN(直接ビリルビン>35%)→中止(Gr

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