適応
根治切除不能な甲状腺髄様癌
用法
1回300mgを1日1回,経口(適宜減量) 注意
①副作用により本剤を減量,休薬又は中止の際は,副作用の症状,重症度に応じて以下の基準を考慮(休薬・減量基準→投与量調節)
a)QT間隔延長:500msecを超えるQTcB→QTcBが480msec以下に軽快するまで本剤を休薬し,再開の際は休薬前の投与量から減量.本剤を休薬し,6週間以内に480msec以下に軽快しない場合には,本剤の投与を中止
b)その他の副作用:グレード3以上(CTCAE v.4.0)→回復又はグレード1に軽快するまで本剤を休薬し,再開する場合には休薬前の投与量から減量
②減量する際は,1日1回200mgに減量し,その後必要であれば100mgに減量
③本剤と他の抗悪性腫瘍薬との併用について,有効性及び安全性は未確立
!警告
1)施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC
2)間質性肺疾患が現れ,死亡に至った症例が報告→初期症状(息切れ,呼吸困難,咳嗽,疲労等)の確認,胸部画像検査の実施等,観察を十分に行う.異常の際は中止し,適切な処置
3)QT間隔延長の発現→定期的な心電図検査及び電解質検査の実施等,患者の状態を十分に観察.又,QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤と併用する場合には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用
禁忌
1)過敏症
2)先天性QT延長症候群(QT間隔延長が増悪)
3)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①間質性肺疾患の発現→初期症状(息切れ,呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認,定期的な胸部画像検査の実施等状態を十分に観察.又,必要に応じて動脈血酸素分圧(PaO2),動脈血酸素飽和度(SpO2),肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2),肺拡散能力(DLco)等の検査
②QT間隔延長→投与開始前及び投与中は定期的に心電図検査及び電解質検査(K,Mg,Ca等),状態を十分に観察