適応
1ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
2再発又は難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫
注意
1)1十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により,ALK融合遺伝子陽性が確認された患者に投与.検査にあたっては承認された体外診断薬を用いて測定
2)1術後補助化学療法における有効性及び安全性は未確立
3)2十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により,ALK融合遺伝子陽性が確認された患者に投与
用法
11回300mgを1日2回経口 21回300mgを1日2回経口.但し体重35kg未満の場合,1回150mgとする
!警告
1)施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC
2)投与により間質性肺疾患の発現,初期症状(息切れ,呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認及び胸部CT検査等の実施等,観察を十分に.異常の際は中止等適切な処置.又,治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で,間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
➊間質性肺疾患あり,息切れ,呼吸困難,咳嗽,発熱等の初期症状発現の際は,速やかに医療機関を受診するよう患者を指導.又,胸部CT検査等の実施等,状態を十分観察.必要に応じて動脈血酸素分圧(PaO2),動脈血酸素飽和度(SpO2),肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2),肺拡散能力(DLco)等の検査
②肝機能障害→投与中は定期的に肝機能検査を行い,状態を十分に観察
③好中球減少,白血球減少等→投与中は定期的に血液検査(血球数算定,白血球分画等)を行い,状態を十分に観察
〈その他〉遺伝毒性試験で,異数性誘発作用が認められたが,遺伝子突然変異誘発性又は染色体構造異常誘発性は認められなかった.ラットを用いた反復投与毒性試験では,切歯への影響(白色化及び短縮)並びに大腿骨及び胸骨への影響(活性化破骨細胞の増加及