診療支援
薬剤

アカラブルチニブ新様式H
4291
acalabrutinib
カルケンス Calquence(アストラゼネカ)
 カプセル:100mg

適応

慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む) 注意未治療の場合,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性・安全性を十分理解の上,適応患者を選択

用法

1回100mgを1日2回経口(適減) 注意

①血液毒性(重大な出血を伴うGrade3の血小板減少症,Grade4の血小板減少症又は7日以上持続するGrade4の好中球減少症),又はGrade3以上の非血液毒性が発現した際は,Grade1又はベースラインに回復するまで休薬.又次の目安を参考に用量調節(GradeはNCI-CTCAE v4.0に準じる)

a)発現回数1又は2回:回復後の再開時投与量→1回100mgを1日2回

b)発現回数3回:回復後の再開時投与量→1回100mgを1日1回

c)発現回数4回:中止

再発又は難治性:他の抗悪性腫瘍剤との併用について有効性及び安全性は未確立

未治療:オビヌツズマブと併用時は,本剤を28日間投与した後,オビヌツズマブの投与を開始

未治療:オビヌツズマブ以外の抗悪性腫瘍剤との併用について,有効性・安全性未確立

!警告

‍ 施設緊急対応.医師十分な知識・経験.IC

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①出血の発現があり,外科的処置に伴って大量出血が生じる可能性→投与中に手術や侵襲的手技を実施する患者に対しては投与中断を考慮

②感染症(アスペルギルス症等の日和見感染症を含む)の発現若しくは悪化,又はB型肝炎ウイルスの再活性化の発現がある→投与に先立って肝炎ウイルス等の感染の有無を確認.投与前に適切な処置を行い,投与中は感染症の発現又は悪化に十分注意

③骨髄抑制の発現がある→定期的に血液検査を行う

④重篤な不整脈の発現又は悪化がある→定期的に心機能検査(十二誘導心電図検査等)を行う

⑤腫瘍崩壊症候群の発現がある→血清中電解質濃度及び腎機能検査を行う等,状態を十分に観察

⑥間質性肺疾患の発現がある→臨床症状(呼吸困難,咳嗽,発熱

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