診療支援
薬剤

パルボシクリブ新様式H
429
palbociclib
イブランス Ibrance(ファイザー)
 :25・125mg カプセル:25・125mg

適応

ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌 注意術前・術後薬物療法としての有効性及び安全性は未確立

用法

内分泌療法剤との併用において1日1回125mgを3週間連続して経口投与しその後1週間休薬.これを1サイクルとして投与を繰り返す.尚患者の状態により適宜減量 注意

①併用する内分泌療法剤等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で選択を行う

②副作用が現れた場合は次の基準を考慮して休薬,減量又は投与中止.尚本剤は75mg/日未満に減量不可

a)減量して投与を継続する場合の投与量(減量レベルと投与量)

1.通常投与量:125mg/日

2.一次減量:100mg/日

3.二次減量:75mg/日

b)好中球減少症及び血小板減少症に対する用量調節(CTCAE ver.4.0)

1.Grade1又は2:同一投与量を継続

2.Grade3:休薬し1週間以内に血液検査(血球数算定)を行う.Grade2以下に回復後同一投与量で投与再開.Grade3の好中球減少の回復に日数を要する場合(1週間以上)や次サイクルでGrade3の好中球減少が再発する場合は減量を考慮

3.Grade3(好中球減少に付随して38.5℃以上の発熱又は感染症がある場合):Grade2以下に回復するまで休薬.回復後1レベル減量し投与を再開する

4.Grade4:Grade2以下に回復するまで休薬.回復後1レベル減量し投与を再開

c)非血液系の副作用に対する用量調節(CTCAE ver.4.0)

1.Grade1又は2:同一投与量を継続

2.Grade3以上(治療しても症状が継続する場合):Grade1以下又はGrade2で安全性に問題がない状態に回復するまで休薬.回復後1レベル減量し投与を再開

!警告

1)施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC

2)間質性肺疾患が現れ,死亡症例も報告あり.初期

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