診療支援
薬剤

アベマシクリブ新様式H
4291
abemaciclib
ベージニオ Verzenio(イーライリリー)
 :50・100・150mg

適応

1ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌

2ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法

注意

1)術前薬物療法としての有効性及び安全性は未確立

2)2再発高リスクの定義等について添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分理解の上,適応患者を選択

用法

内分泌療法剤との併用において1回150mgを1日2回経口.ただし,術後薬物療法の場合は,投与期間は24カ月間まで(適減) 注意

①併用する内分泌療法剤等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解した上で選択

②副作用の発現の場合は,次の基準を考慮して休薬・減量・中止

a)減量の基準

1.通常投与量:1回150mg1日2回

2.1段階減量:1回100mg1日2回

3.2段階減量:1回50mg1日2回

b)副作用発現時の用量調節基準〔グレード(G)はNCI-CTCAE v4.0に準じる〕 

1.肝機能障害

ア)持続する又は再発のG2のAST又はALT増加,G3のAST又はALT増加:ベースライン又はG1以下に回復するまで休薬.再開の場合は1段階減量

イ)G2以上のAST又はALT増加かつ総ビリルビンが基準値上限の2倍超(明らかな胆汁うっ滞を認めない場合),G4のAST又はALT増加:投与中止

2.下痢

ア)G2で24時間以内に回復しない場合:G1以下に回復するまで休薬.再開の場合は減量は不要

イ)治療しても症状が継続又は減量せずに再開後に再発したG2,入院が必要又はG3もしくは4:G1以下に回復するまで休薬.再開の場合は投与量を1段階減量

3.血液毒性

ア)血液毒性G3(初回発現):G2以下に回復するまで休薬.再開の場合は必要に応じて投与量を1段階減量

イ)血液毒性G3(2回目以降の発現)又は4:G2以下に回復するまで休薬.再開の場合は投与量を1段階減量

ウ)血液毒性 G

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