診療支援
薬剤

テムシロリムス新様式H運転×
4291
temsirolimus
トーリセル Torisel(ファイザー)
 点滴静注液:25mg/1mL/V

適応

根治切除不能又は転移性の腎細胞癌 注意

1)本剤の術後補助化学療法としての有効性及び安全性は未確立

2)添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,本剤の有効性及び安全性を十分に踏まえた上で,適応患者の選択

用法

25mgを1週間に1回,30~60分間かけて点滴静注(適減) 注意

①サイトカイン製剤を含む他の抗悪性腫瘍剤との併用について,有効性及び安全性は未確立

②間質性肺疾患が発現の際は,症状,重症度に応じて,以下の目安を考慮し,休薬又は中止(間質性肺疾患に対する休薬・中止の目安)〔症状→投与の可否等〕 

a)無症候性で画像所見の異常のみ→投与継続

b)軽度の臨床症状(呼吸困難,咳嗽等)(日常生活に支障なし)→症状が回復するまで休薬

c)重度の臨床症状(呼吸困難,咳嗽等)(日常生活に支障があり,酸素療法を要する)→投与中止

d)臨床症状に増悪傾向を認め,肺拡散能の低下→投与中止

e)肺の基礎疾患があり,臨床上又は画像所見上の変化→投与中止

③間質性肺疾患以外の重度(グレード3以上)の副作用発現時は,回復まで本剤の投与を休止し,3週間以内に回復が認められ,再投与を行う場合には,投与量を1レベル減量して投与(減量のレベル:開始用量25mg→20mg→15mg→10mg)

④infusion reactionを予防する為,本剤の投与前に,抗ヒスタミン剤(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩,ジフェンヒドラミン塩酸塩等)を投与

!警告

1)施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC(特に,間質性肺疾患の初期症状,投与中の注意事項,死亡に至った例があること等に関する情報)

2)臨床試験において,間質性肺疾患が認められており,死亡に至った例が報告.投与に際しては咳嗽,呼吸困難,発熱等の臨床症状に注意すると共に,投与前及び投与中は定期的に胸部CT検査を実施.又,異常が認められた場合には,適切な処置と共に,投与継続の可否につ

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