適応
BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫 注意
1)十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により,BRAF遺伝子変異が確認された患者に投与.検査にあたっては,承認された体外診断薬を用いる
2)添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択
3)術後補助化学療法における有効性及び安全性は未確立
用法
1回960mgを1日2回経口 注意
①副作用発現の際は,以下〔減量・休薬の規定〕を参考にして減量・休薬.但し,有棘細胞癌(皮膚の扁平上皮癌)又は新たな原発性悪性黒色腫が発現の際は,外科的切除等の適切な処置の上,減量・休薬することなく治療の継続を可能とする.又,QT間隔延長発現の際は,以下「QT間隔延長に基づく減量・休薬の規定」を参考にして減量・休薬 〔減量・休薬の規定〕
a)NCI-CTCAE v4.0によりGradeを判定→治療期間中の処置
1.Grade1又は忍容可能なGrade2→減量・休薬不要
2.忍容不能なGrade2又はGrade3
ア)初回発現→休薬:Grade1以下又はベースラインまで軽快後,1回720mg(1日2回)で投与を再開(休薬前に1回720mgに減量されていた場合には1回480mg)
イ)2回目発現→休薬:Grade1以下又はベースラインまで軽快後,1回480mg(1日2回)で投与を再開(休薬前に1回480mgに減量されていた場合には本剤の投与を中止)
ウ)3回目発現→投与中止
3.Grade4
ア)初回発現→原則投与中止:治療継続が患者にとって望ましいと判断された場合には,休薬.Grade1以下又はベースラインまで軽快後,1回480mg(1日2回)で投与を再開(休薬前に1回480mgに減量されていた場合には本剤の投与を中止)
イ)2回目発現→投与中止
b)QT間隔延長に基づく減量・休薬の規定:QT間隔→治療期間中の処置