適応
皮膚T細胞性リンパ腫 注意
1)添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で,適応患者の選択
2)本剤以外の治療の実施についても慎重に検討した上で,適応患者の選択
3)本剤の皮膚以外の病変(内臓等)に対する有効性は未確立
用法
1日1回400mgを食後経口(適減) 注意
①全身投与による他の抗悪性腫瘍剤との併用について,有効性及び安全性は未確立
②以下の基準を目安に,休薬,減量又は投与中止の判断〔海外第Ⅱ相試験(001試験)の休薬,減量又は投与中止基準〕
a)休薬:NCI-CTCAE v3.0 Grade3又は4の毒性が認められた場合,Grade1以下に回復するまで,最大2週間休薬.休薬に至った毒性がGrade1以下に回復した後減量して再開.但し,Grade3の貧血及び血小板減少症は,休薬は必須ではない
b)用量変更:投与量の減量は,以下に示した方法に従って実施
1.1回目の用量変更:1日1回300mg
2.2回目の用量変更:1日1回300mg5日間投与後2日間休薬
c)投与中止:休薬に至った毒性が2週間以上Grade1以下まで回復しない場合,又は2回目の用量変更を実施したにもかかわらず,再度,休薬を必要とする毒性が認められた場合,投与を中止
!警告
施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC
禁忌
1)過敏症
2)重度の肝障害(副作用が強く現れる恐れ.肝障害患者では,血清中濃度が上昇あり)
注意
〈基本〉
➊脱水症状あり→必要に応じて,補液,電解質補充等.又,患者に,脱水の徴候や脱水を避けるための注意点を指導.過度の嘔吐,下痢等の際は,医師の診察を受けるよう患者を指導
②高血糖→投与開始前及び投与開始後は定期的に血糖値の測定.又,投与開始前に血糖値を適切にコントロール
③血小板減少,貧血,腎機能障害等→投与中は定期的に血液検査(血球数算定,電解質/血清クレアチニンを含む血液