診療支援
薬剤

パノビノスタット乳酸塩H運転×
4291
panobinostat lactate
ファリーダック Farydak(ノバルティス)
 カプセル:10・15mg

適応

再発又は難治性の多発性骨髄腫 注意

1)本剤による治療は,最低1つの標準的な治療が無効又は治療後に再発した患者を対象

2)臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,本剤の有効性及び安全性を十分理解の上,適応患者を選択

用法

ボルテゾミブ及びデキサメタゾンとの併用において,パノビノスタットとして1日1回20mgを週3回,2週間(1,3,5,8,10及び12日目)経口投与した後,9日間休薬(13~21日目)する.この3週間を1サイクルとし,投与を繰り返す(適宜減量) 注意

①本剤を単独投与で使用した場合の有効性及び安全性は未確立

②ボルテゾミブ及びデキサメタゾンの投与に際しては,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,投与.又,併用薬剤の添付文書を熟読

③ボルテゾミブ及びデキサメタゾン以外の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は未確立

④16サイクルを超えて投与した場合の有効性及び安全性は未確立

⑤肝機能障害患者では,本剤の血中濃度が上昇するとの報告→減量を考慮すると共に,状態をより慎重に観察し,有害事象の発現に十分注意

⑥投与開始にあたっては,以下の表を参考に判断(投与開始基準)

a)血小板数:100,000/μL以上

b)好中球数:1,500/μL以上

c)QTc間隔:450msec未満(電解質の補正の上で心電図検査,平均で450msec以上の延長が認められた場合は,投与しない)

d)血中電解質(血中K,Mg,P):電解質異常がある患者の場合は必要に応じて補正

⑦副作用により,本剤を休薬,減量又は中止する場合には,副作用の症状,グレード等に応じて以下の基準を考慮.減量の際は,1サイクル3週間の投与スケジュールを維持.尚,状態により適宜減量するが,減量は5mg単位で行い,10mg/日未満に減量しない(副作用に対する休薬,減量及び中止基準)(副作用:休

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