診療支援
薬剤

テポチニブ塩酸塩水和物新様式H
4291
tepotinib hydrochloride hydrate
テプミトコ Tepmetko(メルクバイオ)
 :250mg

適応

MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 注意

1)術後補助療法の有効性・安全性は未確立

2)十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により,MET遺伝子エクソン14スキッピング変異の確認患者に投与.検査は承認された体外診断薬等を用いる

用法

1回500mgを1日1回経口.尚状態により適宜減 注意

①他の抗悪性腫瘍剤との併用に関する有効性・安全性は未確立

②副作用発現(GradeはCTCAE v4.0に準じる)の際は次の基準を考慮し休薬・減量・中止(通常投与量:500mg1日1回,1段階減量:250mg1日1回,2段階減量:投与中止)

a)間質性肺疾患(Grade1以上):中止

b)間質性肺疾患以外(Grade3):Grade2以下への回復まで休薬又は1段階減量.又21日を超える休薬を要する際は中止

c)間質性肺疾患以外(Grade4):Grade2以下への回復まで休薬.又21日を超える休薬を要する際は中止

!警告

1)施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC

2)間質性肺疾患が現れ,死亡に至った症例も報告されている為,初期症状(息切れ,呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認,定期的な胸部画像検査の実施等,観察を十分に行う.又異常が認められた際は中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

➊間質性肺疾患の発現→初期症状(息切れ,呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等,観察を十分に.初期症状が現れた際は速やかに医療機関を受診する旨指導

②肝機能障害の発現→投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い十分に観察

③腎機能障害の発現→投与開始前及び投与中は定期的に腎機能検査を行い十分に観察

〈その他〉(反復投与毒性試験)イヌで臨床曝露量未満に相当する用量により胆管炎に伴った胆管上皮の乳頭状過形成が報告

患者背景

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