診療支援
薬剤

ピミテスピブ新様式H
4291
pimitespib
ジェセリ Jeselhy(大鵬)
 :40mg

適応

がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍 注意

1)イマチニブ,スニチニブ及びレゴラフェニブによる治療後の患者を対象

2)手術の補助療法としての有効性及び安全性は未確立

用法

1日1回160mgを空腹時.5日間連続投与後2日間休薬しこれを繰り返す(適減) 注意

①他の抗悪性腫瘍剤との併用に関する有効性及び安全性は未確立

②食後投与の場合,Cmax及びAUCが上昇.食事の影響を避ける為,食事の1時間前から食後2時間までの間の服用を回避

③副作用発現の際は(GradeはNCI-CTCAE v4.03に準じる),症状,重症度に応じて次の基準を考慮して休薬・減量(通常投与量:160mg/日,1段階減量レベル:120mg/日,2段階減量レベル:80mg/日,3段階減量レベル:40mg/日)

a)下痢

1.Grade2:管理困難で忍容不能な場合は,Grade1以下への回復まで休薬.回復後,同一用量で投与再開可

2.Grade3以上:Grade1以下への回復まで休薬.回復後,1段階減量した用量又は同一用量で投与再開可

b)眼障害

1.Grade2以上:Grade1以下への回復まで休薬.回復後,1段階減量した用量又は同一用量で投与再開可

c)上記以外の副作用

1.Grade3以上:Grade2又は1以下への回復まで休薬.Grade2に回復後,1段階減量した用量又はGrade1以下に回復後,同一用量で投与を再開可

!警告

‍ 施設緊急時対応可能,医師十分な知識・経験,IC

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①重度の下痢の発現がある.定期的な症状の確認等十分に観察

②眼障害の発現がある.投与開始前及び投与期間中は定期的に眼の異常の有無を確認し,必要に応じて検査を行う等十分に観察

〈その他〉遺伝毒性試験成績より染色体構造異常誘発作用を確認

患者背景

〈肝〉主に肝臓での代謝の為,血中濃度上昇の可能性.尚中等度(総ビリルビンが基準値上限1.5倍より高

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?