適応
がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍 注意
1)イマチニブ,スニチニブ及びレゴラフェニブによる治療後の患者を対象
2)手術の補助療法としての有効性及び安全性は未確立
用法
1日1回160mgを空腹時.5日間連続投与後2日間休薬しこれを繰り返す(適減) 注意
①他の抗悪性腫瘍剤との併用に関する有効性及び安全性は未確立
②食後投与の場合,Cmax及びAUCが上昇.食事の影響を避ける為,食事の1時間前から食後2時間までの間の服用を回避
③副作用発現の際は(GradeはNCI-CTCAE v4.03に準じる),症状,重症度に応じて次の基準を考慮して休薬・減量(通常投与量:160mg/日,1段階減量レベル:120mg/日,2段階減量レベル:80mg/日,3段階減量レベル:40mg/日)
a)下痢
1.Grade2:管理困難で忍容不能な場合は,Grade1以下への回復まで休薬.回復後,同一用量で投与再開可
2.Grade3以上:Grade1以下への回復まで休薬.回復後,1段階減量した用量又は同一用量で投与再開可
b)眼障害
1.Grade2以上:Grade1以下への回復まで休薬.回復後,1段階減量した用量又は同一用量で投与再開可
c)上記以外の副作用
1.Grade3以上:Grade2又は1以下への回復まで休薬.Grade2に回復後,1段階減量した用量又はGrade1以下に回復後,同一用量で投与を再開可
!警告
施設緊急時対応可能,医師十分な知識・経験,IC
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①重度の下痢の発現がある.定期的な症状の確認等十分に観察
②眼障害の発現がある.投与開始前及び投与期間中は定期的に眼の異常の有無を確認し,必要に応じて検査を行う等十分に観察
〈その他〉遺伝毒性試験成績より染色体構造異常誘発作用を確認
患者背景
〈肝〉主に肝臓での代謝の為,血中濃度上昇の可能性.尚中等度(総ビリルビンが基準値上限1.5倍より高