診療支援
薬剤

イノツズマブ オゾガマイシン(遺伝子組換え)新様式H
4239
inotuzumab ozogamicin(genetical recombination)
ベスポンサ Besponsa(ファイザー)
 点滴静注用:1mg/V

適応

再発又は難治性のCD22陽性の急性リンパ性白血病 注意

1)フローサイトメトリー法等の検査によって,CD22抗原が陽性であることが確認された患者に使用

2)臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で,適応となる患者の選択を行う

3)本剤投与による造血幹細胞移植(HSCT)施行後の全生存期間への影響は,既存の化学療法と同程度ではない可能性が示唆されていることから,HSCTの施行を予定している患者に対する本剤の投与については,本剤以外の治療の実施を十分検討した上で慎重に判断

用法

1日目は0.8mg/m2(体表面積),8及び15日目は0.5mg/m2(体表面積)を1日1回,1時間以上かけて点滴静脈内投与した後,休薬.1サイクル目は21~28日間,2サイクル目以降は28日間を1サイクルとし投与を繰り返す.投与サイクル数は造血幹細胞移植の施行予定を考慮して決定.尚,患者の状態により適宜減量 注意

①1サイクル目の期間は原則21日間とするが,寛解(血球数の回復の有無を問わない)が得られた場合は,28日間まで延長可.又寛解(血球数の回復の有無を問わない)が得られた場合,2サイクル目以降の1日目の投与量は0.5mg/m2(体表面積)とする.尚,骨髄中の芽球が5%未満で末梢血中の白血病芽球及び髄外病変が消失した場合に寛解(血球数の回復の有無を問わない)が得られたと判断

②本剤の投与サイクル数は次の通りとする

a)HSCTの施行を予定している場合:投与サイクル数の増加に応じてHSCT施行後の静脈閉塞性肝疾患(VOD)/類洞閉塞症候群(SOS)の発現リスクが高まる為,本剤の効果が得られる最小限のサイクル数とする.治療上やむを得ないと判断される場合を除き3サイクル終了までに投与を中止

b)HSCTの施行を予定していない場合

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