適応
皮膚T細胞性リンパ腫 注意
1)適応となる疾患の診断は,病理診断に十分な経験を持つ医師又は施設により行う
2)未治療の皮膚T細胞性リンパ腫に対する有効性及び安全性は未確立
3)皮膚以外の病変(内臓等)に対する有効性及び安全性は未確立
4)臨床試験に組み入れられた患者の組織型,病期等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分理解した上で,本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し,適応患者の選択を行う
用法
1日1回300mg/m2(体表面積)を食後経口投与(適減) 注意
①全身投与による他の抗悪性腫瘍剤との併用について有効性及び安全性は未確立
②体表面積から換算した本剤(1カプセル当たりベキサロテンとして75mgを含有する)の服用量は次の表の通り図図図
③Grade3以上の副作用及び高TG血症が発現した場合,次の基準を目安として,休薬,減量又は中止図
!警告
1)催奇形性があるので,妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与禁.又妊娠する可能性のある女性には投与しないことを原則とするが,やむを得ず投与する場合には使用上の注意を厳守
2)施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC
禁忌
1)妊婦・妊娠
2)重度の肝障害
3)過敏症
4)ビタミンA製剤投与中
5)ビタミンA過剰症
注意
〈基本〉
➊催奇形性があり,又副作用の発現頻度が高いので,使用上の注意を厳守し,患者又はそれに代わり得る適切な者に副作用についてよく説明した上で使用
②脂質異常症(高TG血症等)の発現→投与開始前及び投与期間中は定期的に血液検査,状態を十分に観察
➌膵炎の発現→持続的な激しい腹痛,嘔吐等の急性膵炎に関する初期症状が現れた場合には速やかに医師の診察を受けるよう指導.又,定期的に膵酵素を含む検査実施
④下垂体性甲状腺機能低下症の発現→投与開始前及び投与期間中は定期的に甲状腺機能検査(甲状腺刺激ホルモン,遊離トリヨー