適応
以下の疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解:悪性リンパ腫,成人T細胞白血病リンパ腫
用法
1日1,600mg 分1~2 5日間連続投与し,2~3週間休薬 これを1クールとして投与を繰り返す ►年齢,症状により増減 病期により1日2,400mgまで増量可 注意高齢者では状態を観察し,例えば800mg/日からの投与等,用量・投与間隔に留意して慎重に投与.異常の際は減量,休薬等処置
!警告
施設緊急対応,医師十分な経験(骨髄抑制等の重篤な副作用が起こることがある).尚,本剤の開始にあたっては,添付文書を熟読.IC
禁忌
1)重篤な骨髄機能抑制(増悪させ,重症感染症併発し致死の恐れ)
2)重篤な過敏症
注意
〈基本〉
①骨髄機能抑制等の重篤な副作用が起こり,致命的な経過の恐れ→頻回に臨床検査(血液検査,肝機能・腎機能検査等)を行う等観察.1クール目に致命的な経過をたどることが多い→特に頻回に末梢血液検査実施.又これらの副作用は使用が長期間にわたると遷延性に推移することあり→慎重に
②感染症・出血傾向の発現又は増悪に注意
③成人T細胞白血病リンパ腫の治療時,末梢血を随時検査し,投与期間を短縮又は延長
〈その他〉他の抗悪性腫瘍剤との併用時,急性白血病,骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告
患者背景
〈合併・既往〉
①消化管潰瘍又は出血傾向(増悪)
②骨髄抑制(重篤な骨髄抑制を除く)(増悪)
③前治療で骨髄機能が低下(重篤な骨髄抑制を除く)→投与量を適宜減量し,臨床検査値に十分注意(骨髄抑制が強く発現)
④感染症を合併(増悪)
⑤水痘患者(致命的全身症状)
⑥病状が高度に進行した患者(全身状態が悪い,血清LDH値が異常高値を示している患者等)(骨髄抑制等の副作用が強く発現)
〈腎〉腎機能障害(高い血中濃度が持続) 〈肝〉肝機能障害(増悪) 〈生殖〉小児及び生殖可能な年齢では,性腺に対する影響を考慮
〈妊婦〉非推奨(動物