診療支援
薬剤

タラポルフィンナトリウムH
4299
talaporfin sodium(NPe6)
レザフィリン Laserphyrin(Meiji Seika)
 :100mg/V

適応

1外科的切除等の他の根治的治療が不可能な場合,肺機能温存が必要な患者に他の治療法が使用できない場合かつ,内視鏡的に病巣全容が観察でき,レーザ光照射が可能な以下の疾患:早期肺癌(病気0期又はⅠ期肺癌)

2原発性悪性脳腫瘍(腫瘍摘出手術を施行する場合に限る)

3化学放射線療法又は放射線療法後の局所遺残再発食道癌

注意

1)23臨床試験に組み入れられた患者の組織型等について添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性・安全性を十分理解の上,適応患者を選択

2)3外科的切除又は内視鏡的治療(EMR/ESD)等の根治的治療が可能な場合はこれらを優先

3)3下記病変に対する有効性・安全性未確立

a)壁深達度がT3及びT4の病変

b)長径が3cmより大きい病変

c)局在性が1/2周より大きい病変

d)頸部食道に及ぶ病変

用法

1340mg/m2 1回静注 4~6時間後にレーザ光を病巣部位に照射 240mg/m2 1回静注 22~26時間後にレーザ光を病巣部位に照射 ►1Vに生食液4mLを加え,よく攪拌して溶解 ►2術中蛍光診断薬,カルムスチン脳内留置用剤との併用について,有効性・安全性未確立 ►3レーザ光照射翌日に内視鏡観察を行い,残存及び潰瘍の有無確認.残存病変を認めた場合,静脈注射22~32時間後に追加のレーザ光照射

禁忌

1)過敏症

2)ポルフィリン症(症状を増悪)

3)腫瘍が気管支軟骨層より外側に浸潤(レーザ光が十分到達しない可能性,気管支壁外に浸潤している患者では穿孔の危険性)

4)太い気管の広範な病巣又は気管狭窄を来している患者(呼吸困難,窒息の可能性)

5)亜区域支より末梢側に腫瘍のある患者(一般にレーザ光照射が困難)

6)食道癌にて,化学放射線療法又は放射線療法前のCT検査で腫瘍が大動脈に浸潤している(Aorta T4)と診断された患者(食道大動脈瘻を発現し,死亡の可能性)

注意

〈レーザ光照射に際して〉パナ

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