診療支援
薬剤

タルク新様式H
429
talc
ユニタルク Unitalc(ノーベル)
 胸膜腔内注入用懸濁剤:4g/V(採液針1個,シリンジ1個添付)

適応

1悪性胸水の再貯留抑制

2外科手術による治療が困難な続発性難治性気胸

注意腹水の減少を目的として本剤を使用しない

用法

4g/Vを生食液50mLで懸濁して,胸膜腔内に注入 注意

①両側肺の胸膜腔内に同時投与した場合,又,片側胸膜腔内に投与した後,対側胸膜腔内に投与した場合の有効性及び安全性は未確立

②他の胸膜癒着剤との併用投与に関する有効性及び安全性は未確立

1同側肺の胸膜腔内に追加投与(ドレナージチューブ抜管前)又は再投与した場合の有効性及び安全性は未確立

2効果不十分と判断され,ドレナージチューブ抜管前に同側肺の胸膜腔内に追加投与する場合は,7日間以上あけて1回4gを1回のみ追加注入

2再発時に再投与した際の有効性・安全性未確立

!警告

‍ 急性呼吸窮迫症候群が現れ,死亡に至った例も報告.急速に進行する呼吸困難等の臨床症状に注意すると共に,胸部X線検査の実施等,観察を十分に行い,異常の際には適切な処置

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉胸膜生検と同時又は直後に本剤を胸膜腔内に注入は回避(呼吸不全等が発現) 〈適用上〉

投与(注入)経路:胸膜腔内注入のみに使用し,他のいかなる注射経路(静脈内,筋肉内,皮下,皮内等)にも投与禁.又,本剤を懸濁液としないで直接胸膜腔内に噴霧する方法では,使用禁

調製方法:使用にあたっては,添付文書の「取扱い方法」を熟読

投与(注入)方法:懸濁液の吸引及び注入には,添付の採液針及びシリンジを用いる

a)注入前

1.十分な胸水のドレナージを行い,十分な肺の再膨張を認めた後に胸膜腔内に注入

2.胸水のドレナージには,薬液注入用の側管付き胸部排液用カテーテルを用いる

b)注入時

1.本剤の懸濁液は,注入直前によく振盪し,粒子を分散

2.懸濁液を胸膜腔内に緩徐に注入

c)注入後

1.カテーテルの薬液注入用の側管より,懸濁液注入と同じ注入速度で,生食液50mLを用いてフラッシュし,カテーテルをク

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