診療支援
薬剤

ボロファラン(10B)新様式H
4291
borofalan(10B)
ステボロニン Steboronin(ステラ)
 点滴静注:9,000mg/300mL/袋

適応

切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌 注意

1)化学放射線療法等の標準的な治療が可能な際は当該治療を優先

2)術後補助療法の有効性・安全性は未確立

3)添付文書の「17.臨床成績」の内容を熟知し,有効性・安全性を十分に理解した上,適応患者を選択する

用法

1時間あたり200mg/kgの速度で2時間点滴静注.その後,病巣部位への中性子線の照射を開始し,照射中は1時間あたり100mg/kgの速度で点滴静注 注意

①他の抗悪性腫瘍剤との併用に関し有効性・安全性は未確立

②本剤とともに癌を標的として使用することを目的として承認されたホウ素中性子補足療法用中性子照射装置を使用し,中性子を照射

!警告

‍ 施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC

禁忌

1)過敏症

2)腫瘍が頸動脈を全周性に取り囲んでいる(頸動脈出血の恐れ)

注意

〈基本〉結晶尿の発現→投与終了後は必要に応じ輸液を行う等,排尿を促す 〈適用上〉投与時:他剤と混注しない 〈取扱上〉脱酸素剤を封入しており,使用直前までピロー包装を開封しない 〈その他〉

①動物試験(ラット又はイヌ)で雌雄生殖器の変化(黄体肥大,卵胞数減少,腟粘膜上皮粘液変性,子宮内膜増生,精母細胞変性,精巣上体管腔内の精子数減少・細胞残屑,精嚢・前立腺萎縮等),神経症状(対光反射消失,縮瞳,傾眠,振戦,瞬膜弛緩等)が確認

②本剤を用いたホウ素中性子捕捉療法の動物試験(マウス)で染色体異常(小核誘発)が確認.又10B存在下で細胞に中性子線を照射した際に遺伝子変異の報告

患者背景

〈合併・既往〉

①頸動脈への腫瘍浸潤(頸動脈出血)

②フェニルケトン尿症(製剤中にフェニルアラニンを含む為症状悪化)

③心不全(血液量の増加→心臓に負荷がかかり心不全悪化)

④遺伝性果糖不耐症(添加剤D-ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず,低血糖,肝不全,腎不全等が誘発)

〈腎〉本剤は主に腎臓か

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?