診療支援
薬剤

ブレオマイシン硫酸塩新様式EH
4234
bleomycin sulfate(BLM)
ブレオS Bleo S(日本化薬)
 軟膏:0.5%(5g/本)

適応

皮膚悪性腫瘍

用法

1日1回 閉鎖密封療法 閉鎖密封療法が困難な場合:1日2~3回 単純塗布 標準的な用量:患部100cm2(10×10cm)につき1~2.5g(5~12.5mg) 注意

①副作用発現の個人差が著しく,比較的少量の投与でも副作用のおそれ→使用上の注意に留意.投与にあたっては,患者の状態・症状に応じて低用量から開始

②軟膏剤であるが,ブレオマイシン注の用法・用量に関連する次の記載があるので過量にならないよう注意.ペプロマイシンを投与された患者に対するブレオマイシンの投与量は,原則として投与されたペプロマイシン量とブレオマイシン量の和で総投与量とする

!警告

‍ 間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状を呈することがあり,時に致命的な経過をたどることがあるので,適切と判断される症例についてのみ投与し,投与中及び投与終了後の一定期間(およそ2カ月)は患者を医師の監督下におく.高齢者及び肺に基礎疾患を有する患者への投与に際しては,使用上の注意に十分留意.労作性呼吸困難,発熱,咳,捻髪音(ラ音),胸部X線異常陰影,A-aDo2・Pao2・DLcoの異常等の初期症状が現れた場合には直ちに中止し,適切な処置

禁忌

1)重篤な肺機能障害,胸部X線写真上びまん性線維化病変及び著明な病変(間質性肺炎・線維化病変等が増悪)

2)過敏症〔本剤,類似化合物(ペプロマイシン)〕

3)重篤な腎機能障害(間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状)

4)重篤な心疾患(間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状)

5)胸部及びその周辺部への放射線照射を受けている患者

注意

〈基本〉

①間質性肺炎又は肺線維症の発現は,肺に基礎疾患又は60歳以上では,総投与量150mg以下でも発現頻度が高い→注意

②投与にあたっては,発熱,咳,労作性呼吸困難等の臨床症状,胸部X線検査異常及び捻髪音(ラ音)の有無,可能な施設においてはA-aDo2,Pao2

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