診療支援
薬剤

乾燥BCG(膀胱内用)新様式H
6399
freeze-dried BCG
イムノブラダー Immunobladder(日本BCG)
 膀注用:40・80mg/V

適応

表在性膀胱癌,膀胱上皮内癌 注意

1)本剤は癌の予防薬ではない

2)浸潤性の膀胱癌(組織学的深達度T2以上)は適応外→投与前に必ず生検等を実施し,浸潤性ではないことを確認後投与開始

3)本剤の治療投与によって治癒したものに対する維持療法についての有効性・安全性は未確立

用法

〔薬剤の調製〕1本(80mg・40mg)に添付の溶剤(生食液)2mL・1mLを加え,40mg/mLの懸濁液とする.これに生食液39mL・19.5mLを更に加え,均等なBCG希釈液を調製 〔投与方法〕尿道カテーテルを膀胱内に無菌条件下で挿入し,残尿を排出した後,通常80mgのBCGを含有している希釈液を同カテーテルより膀胱内に極力ゆっくりと注入し,原則として2時間膀胱内に保持.これを通常週1回8週間繰り返す ►用量及び回数は症状に応じ増減し,投与間隔も必要に応じ延長可 注意膀胱注入にだけ用いる.経皮接種又はいかなる経路(皮内,皮下,筋肉内,静脈内等)でも注射をしない

!警告

1)臨床試験において,カテーテル挿入等により外傷を生じた後のBCG投与による播種性BCG感染に起因したと考えられる死亡例が認められており,米国においても同様の症例が報告.従って,経尿道的切除術(TURBT),生検及びカテーテル挿入により外傷を生じた直後には本剤を投与すべきではなく,外傷の治癒の状態を観察しながら,7日から14日間間隔をあけて投与.施設緊急対応.医師膀胱癌の治療に十分な経験

2)臨床試験において,咳嗽及び皮疹等を伴ったアナフィラキシーに起因したと考えられる死亡例が認められているので,このような症状が現れた場合は中止し,直ちに抗ヒスタミン剤又はステロイド剤の投与と共に抗結核剤による治療が必要

3)本剤は生菌製剤であり,米国において院内感染の報告があるので,十分に注意し適切に取り扱う

禁忌

1)AIDS,白血病,悪性リンパ腫等併発疾患により免

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