診療支援
薬剤

トラボプロスト新様式運転×
1319
travoprost
トラバタンズ Travatanz(ノバルティス)
 点眼液:0.004%(2.5mL/本)
トラボプロスト(点眼0.004% 東亜)

適応

緑内障,高眼圧症

用法

1日1回1滴 点眼 注意頻回投与により眼圧下降作用減弱の可能性→1日1回を超えて投与禁

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

➊投与により,虹彩や眼瞼への色素沈着(メラニンの増加)による色調変化,又は眼周囲の多毛化あり.これらは継続により徐々に進行し,中止により停止.眼瞼色調変化及び眼周囲の多毛化については,中止後徐々に消失,或いは軽減の可能性があるが,虹彩色調変化については中止後も消失しないことが報告.混合色虹彩の患者では虹彩の色調変化は明確に認められるが,暗褐色の単色虹彩(日本人に多い)でも変化が認められている.特に片眼投与の場合,左右眼で虹彩の色調に差が生じる可能性→長期的な情報が十分にないため,定期的に診察し十分観察.これらの症状を患者に説明し,又,眼瞼色調変化,眼周囲の多毛化の予防或いは軽減のため,投与の際に液が眼瞼皮膚等についた場合には,よく拭き取るか,洗顔するよう指導

➋投与中に角膜上皮障害(点状表層角膜炎,糸状角膜炎,角膜びらん)発現あり→しみる,瘙痒感,眼痛等の自覚症状持続の際は,直ちに受診するよう十分指導

➌点眼後,一時的に霧視→回復するまで運転不可

〈適用上〉

➊交付時:患者に対し以下に注意するよう指導

a)薬液汚染防止のため,点眼時,容器の先端が直接目に触れないよう注意

b)開瞼して結膜嚢内に点眼し,1~5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後,開瞼

c)他の点眼剤を併用:少なくとも5分以上間隔をあける

d)点眼時,液が眼瞼皮膚等についた時は,良くふき取るか,洗顔する

患者背景

〈合併・既往〉

①無水晶体眼又は眼内レンズ挿入眼(嚢胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫,及びそれに伴う視力低下)

②眼内炎(虹彩炎,ぶどう膜炎)(眼圧上昇)

③閉塞隅角緑内障(使用経験がない)

〈妊婦〉妊B3有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉生理機能が低下

副作用

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