診療支援
薬剤

(合剤)ラタノプロスト・チモロールマレイン酸塩新様式運転×
1319
latanoprost・timolol maleate
ザラカム Xalacom(ヴィアトリス)
 配合点眼液:ラタノプロスト50μg,チモロール5mg/mL(2.5mL/本)
ラタチモ配合(点眼 各社)

適応

緑内障,高眼圧症 注意原則として,単剤での治療を優先

用法

1回1滴,1日1回点眼 ►頻回投与により眼圧下降作用が減弱の可能性→1日1回を超えて投与しない

禁忌

1)気管支喘息,又はその既往歴,気管支痙攣,重篤な慢性閉塞性肺疾患(β遮断による気管支平滑筋収縮作用により,喘息発作の誘発・増悪あり)

2)コントロール不十分な心不全,洞性徐脈,房室ブロック(Ⅱ,Ⅲ度),心原性ショック(β遮断による陰性変時・変力作用により,症状を増悪)

3)過敏症

注意

〈基本〉

①配合点眼液であり,ラタノプロストとチモロール双方の副作用が発現の恐れ→適切な使用を検討

②全身的に吸収される可能性,β遮断薬全身投与時と同様の副作用あり→留意

➌虹彩色素沈着(メラニンの増加)あり.投与に際しては虹彩色素沈着及び色調変化について十分説明.ラタノプロスト投与による色素沈着は投与により徐々に増加し,中止により停止するが,投与中止後消失しないことが報告.又,虹彩色素沈着による色調変化の可能性,特に片眼治療の場合,左右眼で虹彩の色調に差が生じる可能性.褐色を基調とする虹彩の患者において,虹彩色素沈着が多く報告されているが,虹彩の変色が軽度であり,臨床所見によって発見されないことが多い

➍投与中に角膜上皮障害(点状表層角膜炎,糸状角膜炎,角膜びらん)あり→しみる,瘙痒感,眼痛等の自覚症状が持続の際は,直ちに受診するよう十分指導

⑤閉塞隅角緑内障患者には,使用経験がない→慎重に投与が望ましい

⑥縮瞳薬からチモロール製剤に切り替えた場合,縮瞳作用の消失に伴い,屈折調整を必要とすることがあることから,本剤投与の際も注意

➐点眼後,一時的に霧視→回復するまで運転不可

〈適用上〉

➊交付時:以下のことを患者へ指導

a)容器の先端が直接目に触れないよう注意

b)液が眼瞼皮膚等についた場合はすぐに拭き取る

c)本剤と他の点眼液を併用の際は,5分間以上の間隔をあけ

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