適応
緑内障,高眼圧症 注意原則として,単剤での治療を優先
用法
1回1滴,1日1回点眼 注意頻回投与により眼圧下降作用減弱→1日1回を超えて投与禁
禁忌
1)気管支喘息,又はその既往歴,気管支痙攣,重篤な慢性閉塞性肺疾患(β受容体遮断による気管支平滑筋収縮作用により,喘息発作の誘発・増悪)
2)コントロール不十分な心不全,洞性徐脈,房室ブロック(Ⅱ,Ⅲ度),心原性ショック(β受容体遮断による陰性変時・変力作用により,症状を増悪)
3)オミデネパグ イソプロピル投与中
4)過敏症
注意
〈基本〉
①全身的に吸収される可能性,β遮断薬全身投与時と同様の副作用発現に留意
➋虹彩や眼瞼への色素沈着(メラニンの増加)による色調変化,又は眼周囲の多毛化の発現.これらは投与の継続によって徐々に進行し,中止により停止.眼瞼色調変化及び眼周囲の多毛化については,投与中止後徐々に消失,又は軽減する可能性があるが,虹彩色調変化については投与中止後も消失しないことが報告.混合色虹彩の患者では虹彩の色調変化は明確に認められるが,暗褐色の単色虹彩の患者(日本人に多い)でも変化が認められている.特に片眼投与の場合,左右眼で虹彩の色調に差が生じる可能性.これらの症状については,長期的な情報が十分に得られていないので,定期的に診察し,十分観察.投与に際しては十分に説明し,又,眼瞼色調変化,眼周囲の多毛化の予防あるいは軽減のため,投与の際に液が眼瞼皮膚等についた場合には,よくふき取るか,洗顔するよう指導
➌角膜上皮障害(点状表層角膜炎,糸状角膜炎,角膜びらん)→しみる,瘙痒感,眼痛等の自覚症状が持続の際は,直ちに受診するよう指導
④縮瞳剤からチモロール塩製剤に切り替えた場合,縮瞳作用の消失に伴い,屈折調整を必要とすることがある
➎点眼後,一時的に霧視→回復するまで運転不可
〈適用上〉
➊投与経路:点眼用にのみ使用
➋投与時:以下の点に注意する