診療支援
薬剤

(合剤)リパスジル塩酸塩水和物・ブリモニジン酒石酸塩新様式運転△
ripasudil hydrochloride hydrate・brimonidine tartrate
グラアルファ(興和)  1319
 配合点眼液:リパスジル塩酸塩水和物4.896mg(リパスジルとして4mg),ブリモニジン酒石酸塩1mg/mL(5mL/本)

適応

緑内障,高眼圧症で他の緑内障治療薬が効果不十分な場合 注意

1)単剤での治療を優先

2)急性閉塞隅角緑内障に対し本剤を用いる場合には,薬物療法以外に手術療法等を考慮

用法

1回1滴,1日2回点眼

禁忌

1)過敏症

2)低出生体重児,新生児,乳児又は2歳未満

注意

〈基本〉

①全身的に吸収される為,α2作動剤の全身投与時と同様の副作用(眠気,めまい,徐脈,低血圧等)の発現がある→留意

②眠気,めまい,霧視等→運転注意

〈適用上〉

➊交付時:患者に対し次の点に注意するよう指導

a)薬液汚染防止の為,点眼時,容器の先端が直接目に触れないように注意

b)患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し,1~5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫後開瞼

c)他の点眼剤との併用の際には,少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼

d)本剤含有のベンザルコニウム塩化物はソフトコンタクトレンズに吸着されることがあるので,装用の際には,点眼前にレンズを外し,点眼後少なくとも5分以上間隔をあけてから再装用

〈その他〉

①リパスジルの臨床試験で角膜厚の減少傾向が確認.角膜厚の減少は可逆性

②ウサギ13週間反復点眼投与試験の2%リパスジル(2回/日)投与群及びイヌ13週間反復点眼投与試験の4%リパスジル(4回/日)投与群で水晶体前部の縫合線部に,混濁を伴った不可逆性の水晶体線維の変性像が確認.水晶体における当該変化は,リパスジルのRhoキナーゼ阻害作用によりアクチンストレスファイバーの形成阻害が起き,水晶体線維細胞への分化,その後の伸展,遊走の阻害の為に生じた変化と考えられた

患者背景

〈合併・既往〉

①脳血管障害,起立性低血圧(血圧低下により症状悪化)

②心血管系疾患(血圧及び脈拍数の変動により症状悪化)

〈妊婦〉妊B3(ブリモニジン酒石酸塩)有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止

〈小児〉

①臨床試験は未実施

②低出生体重児,新生児,乳児又は2歳未満:禁忌(外国での市

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