適応
中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症 注意Occult CNV(脈絡膜新生血管)又はminimally classic CNVを有する患者では,有効性(視力低下抑制)はプラセボと差が認められなかったとの成績あり→リスクとベネフィットを勘案した上で判断
用法
6mg/m2を10分間かけて静注し,投与開始から15分後にレーザー光〔波長689±3nm,光照射エネルギー量50J/cm2(照射出力600mW/cm2で83秒間)〕を治療スポットに照射 ►3カ月毎の検査時に蛍光眼底造影で脈絡膜新生血管からのフルオレセインの漏出の際は,再治療を実施 注意本剤によるPDTは,静脈内投与(第1段階)及び眼科用光線力学的療法用レーザー(非発熱性ダイオードレーザー)からのレーザー光照射によるビスダインの活性化(第2段階)の2つのプロセスからなる
①再治療:3カ月以内の間隔で再治療を実施しても,視力低下の維持には更なる有効性は認められなかったとの成績あり→実施時期は,症状や検査成績の推移について慎重に検討した上で判断
②注射液の調製法・投与時の注意等:注意〈適用上〉参照
③血管外漏出を回避するための投与中の標準的留意事項:注意〈適用上〉参照
④病変サイズの測定
a)蛍光眼底血管造影及びカラー眼底写真によって病変の最大直径(GLD:greatest linear dimension)を測定
b)この測定には全てのclassic CNV及びoccult CNV,血液又は蛍光のブロック(blocked fluorescence)及び網膜色素上皮の漿液性剥離を含める.又,眼底カメラは倍率2.4~2.6の範囲内が望ましい
c)蛍光眼底血管造影での病変のGLDについては,眼底カメラの倍率に関する補正を加えて,網膜病変のGLDを算定
⑤スポットサイズの決定
a)治療スポットサイズは,網膜病変部に500μmの縁取りを行い,病変