適応
1白内障手術,眼内レンズ挿入術
2全層角膜移植術における手術補助〔ヒーロンVを除く〕
用法
1〔白内障手術・眼内レンズ挿入術を連続して施行する場合〕オペガン0.6・1.1:0.4~1mL ヒーロン0.4・0.6・0.85:0.2~0.75mL ヒーロンV0.6:0.3~0.6mL 前房内注入 眼内レンズのコーティングには約0.1mL 〔白内障手術のみ〕オペガン0.6・1.1:0.1~0.6mL ヒーロン0.4・0.6・0.85:0.1~0.4mL ヒーロンV0.6:0.1~0.3mL 前房内注入 〔眼内レンズ挿入術のみ〕ヒーロンV0.6を除く:眼内レンズ挿入前0.1~0.5mL前房内注入 ヒーロンV0.6のみ:眼内レンズ挿入前0.1~0.4mL前房内注入 眼内レンズのコーティングには約0.1mL 2移植眼の角膜片除去後,オペガン0.6・1.1:0.1~0.5mL ヒーロン0.4・0.6・0.85:0.1~0.6mL を前房内注入.移植片角膜を浮遊させ縫合 提供眼の移植片角膜のコーティングには約0.1mL
注意
〈基本〉
①注意深くゆっくりと注入
②過量に注入しない(術後の眼圧上昇の原因となる可能性)
③超音波乳化吸引術を行う前に吸引灌流を行い,水晶体と本剤との間に灌流液で満たした空間を作る(空間が不十分だとチップの閉塞により,灌流不全となり角膜熱傷の恐れ)
④特に手術直後は,注意深く眼圧を観察.眼圧上昇が現れた場合処置
⑤手術後,できるだけ洗浄等により本剤を除去することが望ましい
〈適用上〉
①使用時
a)〔ヒーロンV〕使用に先立って室温に30分以上保つことが望ましい
b)〔ヒーロンV〕使用にあたって,ルアーロック式のカニューレを使用,カニューレがシリンジに完全に装着したことを確認してから使用.装着が完全でないと,使用中に外れ重大事故の恐れ
c)主成分であるヒアルロン酸Naは,塩化ベンザルコニウム等