診療支援
薬剤

アプラクロニジン塩酸塩新様式
1319
apraclonidine hydrochloride
アイオピジン Iopidine(ノバルティス)  131
 UD点眼液:1%(0.1mL/2個/包)

適応

アルゴンレーザー線維柱帯形成術,アルゴンレーザー虹彩切開術,Nd-ヤグレーザー後嚢切開術後に生じる眼圧上昇の防止 注意レーザー手術後における眼圧上昇の予防を目的とする薬剤であるため,以下を参考に対象となる患者を選択 

1)アルゴンレーザー線維柱帯形成術,アルゴンレーザー虹彩切開術の場合:術前に観察された視神経障害が,術後の眼圧上昇により悪化することが予想される患者

2)Nd-ヤグレーザー後嚢切開術の場合

a)後発白内障の程度により,照射レーザーのスポット数,出力が通常よりも増し,術後の眼圧上昇が強く現れることが予想される患者

b)合併症もしくは既往歴として,緑内障,高眼圧症,網膜疾患,硝子体疾患又はぶどう膜炎を有し,術後の眼圧上昇により重大なリスクをもたらすことが予想される患者

用法

レーザー照射1時間前及び照射直後に術眼に1滴ずつ点眼

禁忌

1)過敏症(本剤,クロニジン)

2)MAO阻害剤投与中

注意

〈基本〉

①レーザー照射後の眼圧の観察を頻回に行い,手術直後の眼圧上昇に注意→効果不十分で眼圧上昇が認められた場合は,再投与を行わずに他の適切な処置

②眼圧が過度に下降した患者については,観察を十分に

③緑内障又は高眼圧症の治療の目的では使用しない(レーザー手術後の一過性の眼圧上昇の防止を目的とする)

〈適用上〉

①点眼用にのみ使用

②投与時:患者本人が点眼するものではなく,レーザー手術時に術者等が術眼に投与.1容器当たり1回1滴限りの使用とし,残薬液は容器と共に廃棄

患者背景

〈合併・既往〉

①重篤な心血管系疾患(症状悪化)→心電図検査等により観察

②不安定な高血圧症(症状悪化)

③血管迷走神経発作の既往歴(発作誘発)

〈妊婦〉妊B3有益のみ(ウサギで胎児に影響が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ヒト母乳中への移行は不明) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉注意

相互

〈併用禁忌〉MAO阻害薬:急激な血

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