適応
1上気道の諸疾患の充血・うっ血
2上部気道粘膜の表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長
用法
鼻腔内には1回2~4滴 1日数回,咽頭・喉頭には1回1~2mL 1日数回塗布・噴霧(増減) ►局所麻酔薬への添加には,局所麻酔薬1mL当たり2~4滴を添加
禁忌
1)過敏症
2)2歳未満の乳・幼児(作用が強く現れ,ショック)
3)MAO阻害薬投与中(急激な血圧上昇)
注意
〈基本〉連用又は頻回使用により反応性低下や局所粘膜の二次充血→急性充血期に限って使用又は適切な休薬期間 〈適用上〉
①調製時:小分けの際は微生物混入に注意,一度小分けしたものは容器に戻さない.汚染時は使用禁
②使用時:眼科用として使用禁
〈その他〉(外国)類似化合物(塩酸キシロメタゾリン)による治療中,原因不明の突然死が報告
患者背景
〈合併・既往〉
①冠動脈疾患(悪化)
②高血圧症(血圧上昇)
③甲状腺機能亢進症(本剤に対する感受性が高まる)
④糖尿病(血糖値上昇)
⑤交感神経作用薬による不眠,めまい等の既往歴(作用が強く現れる)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止
〈小児〉
①乳児及び2歳未満:禁忌.作用が強く発現しショックの恐れ
②2歳以上:非推奨.過量投与により発汗,徐脈,昏睡等の全身症状が現れ易い.やむを得ず使用する場合は正しく指導し,経過を観察
相互
〈併用禁忌〉MAO阻害薬:急激な血圧上昇の恐れ(MAO阻害薬投与中患者では,ノルアドレナリンの蓄積が増大しているため,併用時急激な血圧上昇の恐れ)
過量投与
〈症状〉主な全身作用として,血圧上昇と二次作用として臓器虚血がみられる.幼・小児では顕著な鎮静が現れ,迅速な処置が必要.幼・小児でみられる症状
1)呼吸機能:呼吸数の低下又はチェーン・ストークス型の不規則呼吸,二次性肺水腫
2)心・血管系:頻脈,高血圧,反射性徐脈.重度の場合一過性の血圧上昇の後に低血圧及びショック,心
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