適応
〈適応菌種〉ムピロシンに感性のMRSA 〈適応症〉
1次の患者及び個人の保菌する鼻腔内のMRSAの除菌:MRSA感染症発症の危険性の高い免疫機能の低下状態にある患者(易感染患者)
2易感染患者から隔離することが困難な入院患者
3易感染患者に接する医療従事者
注意
1)うがい,手洗い等の他の適切なMRSA感染対策を講じた上で適用
2)「易感染患者」については,「院内感染対策の手引き―MRSAに注目して」で定義されている易感染患者〔a)~f)〕を参考に,自らの鼻腔内に保菌するMRSAにより内因性のMRSA感染症が発症する危険性が高い場合に使用
a)高齢者,特に寝たきりの高齢患者
b)免疫不全状態(悪性腫瘍患者,糖尿病患者,免疫抑制剤又は抗癌剤投与患者等)
c)侵襲が大きく,長時間を要する手術患者(心臓,大血管手術,腹部大手術患者等)
d)IVH施行患者
e)気管内挿管等による長期呼吸管理患者
f)広範囲の熱傷又は