診療支援
薬剤

セビメリン塩酸塩水和物新様式運転△
239
cevimeline hydrochloride hydrate
エボザック Evoxac(アルフレッサ)
サリグレン Saligren(日本化薬)
 カプセル:30mg

適応

シェーグレン症候群患者の口腔乾燥症状の改善

用法

1回30mgを1日3回

禁忌

1)重篤な虚血性心疾患(心筋梗塞,狭心症等)(冠状動脈硬化に伴う狭窄所見を冠状動脈攣縮により増強し,虚血性心疾患の病態を悪化)

2)気管支喘息及び慢性閉塞性肺疾患(気管支収縮作用及び気管支粘液分泌亢進のため,症状を悪化)

3)消化管及び膀胱頸部に閉塞(消化管又は膀胱筋を収縮又は緊張させ,症状を悪化)

4)てんかん(発作の恐れ)

5)パーキンソニズム又はパーキンソン病(症状を悪化)

6)虹彩炎(縮瞳が症状を悪化)

注意

〈基本〉

①効果が認められない場合には,漫然と長期にわたり投与しない

運転注意縮瞳あり→夜間の運転等及び暗所での危険を伴う機械の操作に注意

患者背景

〈合併・既往〉

①高度の唾液腺腫脹及び唾液腺の疼痛(症状悪化)

②間質性肺炎(増悪)

③膵炎(膵液の分泌が亢進し,症状悪化)

④過敏性腸疾患(腸管運動が亢進し,症状悪化)

⑤消化性潰瘍(消化液の分泌が亢進し,症状悪化)

⑥胆嚢障害又は胆石(胆管を収縮させ,症状悪化)

⑦尿路結石又は腎結石(尿管及び尿道を収縮させ,症状悪化)

⑧前立腺肥大に伴う排尿障害(膀胱筋を収縮又は緊張させ,排尿障害悪化)

⑨甲状腺機能亢進症(心血管系に作用し,不整脈又は心房細動)

⑩全身性進行性硬化症(心血管系,消化器系に作用し,症状悪化)

〈腎〉腎機能障害(高い血中濃度が持続し副作用の発現率上昇) 〈肝〉肝機能障害(高い血中濃度が持続し副作用の発現率上昇)

〈妊婦〉有益のみ(動物で出生児の体重減少) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉高い血中濃度の持続→慎重に

相互

〈併用注意〉

1)コリン作動薬(アセチルコリン,ベタネコール等),ChE阻害薬(ネオスチグミン,アンベノニウム等),アセチルコリン放出促進作用を有する薬剤(シサプリド,モサプリド等):本剤又はこれら

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