適応
1前立腺肥大症
2〔25mg錠〕前立腺癌(但し転移のある前立腺癌には他療法治療困難な場合)
注意前立腺肥大症に対する治療は,根治療法ではないことに留意.期待する効果が得られない場合には,手術療法等他の適切な処置を考慮
用法
1〔25mg錠〕1回25mg1日2回,〔50mg徐錠〕1回50mg1日1回 2〔25mg錠〕1回50mg1日2回(増減) 注意投与期間は16週を基準.期待する効果が得られない場合は,以後漫然と投与を継続しない
禁忌
重篤な肝障害・肝疾患(悪化)
注意
〈基本〉
①劇症肝炎等重篤な肝機能障害による死亡例の報告→開始後3カ月は少なくとも1カ月に1回,その後も定期的に肝機能検査
②糖尿病,糖尿病の悪化あるいは高血糖の可能性→血糖値や尿糖に注意するなど十分に観察
③1ポテンツ低下等→治療上の有益性を考慮の上,休薬又は他の療法への変更
患者背景
〈合併・既往〉
①心疾患又はその既往歴(Na又は体液の貯留)
②糖尿病(耐糖能の低下)
〈腎〉腎疾患又はその既往歴(Na又は体液の貯留) 〈肝〉重篤な肝障害・肝疾患(禁忌.代謝能が低下しており肝臓への負担が増加し症状増悪)
〈高齢〉慎重に
副作用
〈重大〉
1)うっ血性心不全(25mg錠:0.1%未満,50mg錠:頻度不明)→中止等処置
2)血栓症(脳,心,肺,四肢等)(0.1%未満)→中止し処置
3)劇症肝炎(頻度不明),肝機能障害,黄疸(0.1%未満)→投与1~2カ月後に劇症肝炎,肝機能障害,黄疸があらわれ死亡例の報告→悪心・嘔吐,食欲不振,全身倦怠感等の異常時は中止し処置
4)糖尿病,糖尿病の悪化,高血糖(頻度不明)(昏睡,ケトアシドーシスを伴う重篤例の報告)→血糖値や尿糖に注意等観察,異常が認められた場合は中止し処置
〈その他〉
1)生殖器(勃起障害・性欲低下等)
2)過敏症(発疹,瘙痒等)
3)肝臓(肝機能異常等)
4)腎臓(BUN・Cr上昇等)
5)電解質代謝(体