診療支援
薬剤

デュタステリド新様式
249
dutasteride
アボルブ Avolve(GSK)
 カプセル:0.5mg
AGデュタステリド「武田テバ」(0.5 武田テバP),デュタステリド(0.5 0.5 各社)

適応

前立腺肥大症 注意前立腺が肥大していない患者における有効性及び安全性は未確認(国内臨床試験では前立腺容積30cc以上の患者を対象とした)

用法

1回0.5mg 1日1回 経口 注意投与開始初期に改善が認められる場合もあるが,治療効果を評価するためには,通常6カ月間の治療が必要

禁忌

1)過敏症(本剤,5α-還元酵素阻害薬)

2)女性

3)小児等

4)重度の肝機能障害(本剤は主に肝臓で代謝→血中濃度上昇の恐れ)

注意

〈基本〉

➊経皮吸収されることから,女性や小児はカプセルから漏れた薬剤に触れない.漏れた薬剤に触れた場合には,直ちに石鹸と水で洗う

②投与前に直腸診や他の前立腺癌の検査を実施.又,投与中も定期的にこれらの検査を実施

③血清前立腺特異抗原(PSA)に影響を与えるので,以下の点に注意

a)PSA値は,前立腺癌のスクリーニングにおける重要な指標.一般に,PSA値が基準値(通常,4.0ng/mL)以上の場合には,更なる評価が必要となり,前立腺生検の実施を考慮に入れる必要がある.尚,投与中の患者で,投与前のPSA値が基準値未満であっても,前立腺癌の診断を除外しないように注意

b)前立腺癌の存在下であっても,投与6カ月後にPSA値を約50%減少させる.本剤を6カ月以上投与している患者のPSA値を評価する際には,測定値を2倍した値を目安として基準値と比較.尚,PSA値は,投与中止後6カ月以内に投与開始前の値に戻る

c)投与中におけるPSA値の持続的増加に対しては,前立腺癌の発現や服薬不遵守を考慮に含め,注意して評価

d)投与中は,free/total PSA比は一定に維持されるので,前立腺癌のスクリーニングの目的で%free PSAを使用する場合には,測定値の調整は不要

〈適用上〉内容物が口腔咽頭粘膜を刺激→カプセルは噛んだり開けたりせずに服用

患者背景

〈肝〉

①重度の肝機能障害:禁忌

②肝機能障害(重度の肝機

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