診療支援
薬剤

タムスロシン塩酸塩新様式運転△
259
tamsulosin hydrochloride
ハルナール Harnal(アステラス)
 D錠:0.1・0.2mg
タムスロシン塩酸塩(0.1・0.2 OD錠0.1・0.2 各社)

適応

前立腺肥大に伴う排尿障害 注意

1)対症療法であることに留意し,期待する効果が得られない場合は,手術療法等他の処置を考慮

2)前立腺肥大症の診断・診療については国内外のガイドライン等の最新情報を参考にする

用法

1日1回0.2mg食後(増減) 注意高齢者で腎機能が低下している場合は0.1mgから投与を開始し,経過を十分に観察した後に0.2mgに増量.0.2mgで期待する効果が得られない場合にはそれ以上の増量は行わず,他の適切な処置を行う

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①過剰投与により血圧低下が予想されるため,投与量に注意

②立位血圧が低下することがあるので,体位変換による血圧変化に注意

➌めまい等→運転注意

④投与開始時に降圧薬が投与されている場合は,血圧変化に注意し,血圧低下がみられたときには,減量又は中止等処置

〈適用上〉

➊服用時

a)中の顆粒を噛み砕いたりカプセルを開けて服用しないよう指導(薬物動態の変更)

b)〔D錠〕OD錠噛み砕かずに服用させるよう指導(薬物動態の変更)

c)〔D錠〕OD錠寝たままの状態では,水なしで服用させないよう指導

〈その他〉

①α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験のある場合は,α1遮断作用によると考えられる術中虹彩緊張低下症候群(intraoperative floppy iris syndrome)が出現との報告

患者背景

〈合併・既往〉起立性低血圧(悪化) 〈腎〉重篤な腎機能障害(血漿中濃度上昇) 〈肝〉重篤な肝機能障害(血漿中濃度上昇)

〈妊婦〉妊B2‍ 〈高齢〉腎機能低下

相互

〈併用注意〉

1)降圧薬:起立性低血圧を起こす恐れ→減量等注意

2)ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィル,バルデナフィル等):症候性低血圧の報告(本剤のα遮断作用のため,血管拡張作用による降圧作用を増強する恐れ)

副作用

〈重大〉

1)失神・意識喪失:頻度不明(血圧低下に伴う一過性の意

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