診療支援
薬剤

シロドシン新様式運転△
259
silodosin
ユリーフ Urief(キッセイ)
 :2・4mg OD錠:2・4mg
AGシロドシン「DSEP」(2・4 OD錠2・4 第一三共E),シロドシン(2・4 OD錠2・4 各社)

適応

前立腺肥大症に伴う排尿障害 注意原因療法ではなく,対症療法であることに留意し,期待する効果が得られない場合は,手術療法等,他の適切な処置を考慮

用法

1回4mg 1日2回 朝夕食後 経口(適減)

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

➊射精障害→射精障害に関する説明を十分に行い,患者の理解を得た上で使用

②起立性低血圧→体位変換による血圧変化に注意

➌めまい等→運転注意

④投与開始時に降圧薬投与の有無について問診→降圧薬投与の際は血圧変化に注意し,血圧低下の際は,減量又は中止等処置

〈取扱上〉

①吸湿による錠剤表面のざらつきあり

②錠剤表面に使用色素による茶色,赤色,黄色の斑点がみられることあり

〈その他〉α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験のある場合は,α1遮断作用と考えられる術中虹彩緊張低下症候群が出現との報告

患者背景

〈合併・既往〉起立性低血圧(症状悪化) 〈腎〉腎機能障害〔血漿中濃度上昇の報告→状態を観察しながら低用量(1回2mg)から開始等考慮〕 〈肝〉肝機能障害〔血漿中濃度上昇のおそれ→状態を観察しながら低用量(1回2mg)から開始等考慮〕

〈妊婦〉妊B3‍ 〈高齢〉肝機能又は腎機能が低下の際は低用量(1回2mg)から投与開始等

相互

主としてチトクロームP450 3A4(CYP3A4)により代謝される

〈併用注意〉

1)降圧薬:起立性低血圧あり,減量等注意(降圧薬服用中は起立時の血圧調節力が低下)

2)ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩,バルデナフィル塩酸塩水和物等):併用で症候性低血圧の報告(α遮断作用を有するため,併用によりこれらの血管拡張作用による降圧作用を増強)

3)アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール等):強力にCYP3A4を阻害するケトコナゾール(経口剤:国内未発売)との併用により血漿中濃度上昇の報告.アゾール系抗真菌剤との併用により,本剤の血漿中濃度が上昇する

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