診療支援
薬剤

フェソテロジンフマル酸塩新様式運転△
259
fesoterodine fumarate
トビエース Toviaz(ファイザー)
 :4・8mg

適応

1過活動膀胱における尿意切迫感,頻尿及び切迫性尿失禁

2神経因性膀胱における排尿管理

注意

1)1適用する際,十分な問診により臨床症状の確認と共に,類似の症状を呈する疾患(尿路感染症,尿路結石,膀胱癌や前立腺癌等の下部尿路における新生物等)があることに留意し,尿検査等により除外診断を実施.尚,必要に応じて専門的な検査も考慮

2)1下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症等)の合併患者では,それに対する治療を優先

3)1認知症,認知機能障害患者で過活動膀胱の自覚症状の把握が困難な場合は投与対象とならない

4)2薬理作用(排尿筋の収縮の抑制)を踏まえて,本剤投与の適否を判断

用法

14mgを1日1回経口.尚,症状に応じて1日1回8mgまで増量可 2体重25kg超の小児には4mgを開始用量として1日1回経口.投与開始から1週間後以降に,状態に応じて1日1回8mgまで増量可 注意重度の腎障害(Ccr<30mL/min),中等度の肝障害(Child-Pugh分類B),又は強力なCYP3A4阻害薬を投与中では,1日投与量は4mgとし,8mgへの増量は行わない

禁忌

1)尿閉(抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され,症状悪化)

2)眼圧が調節できない閉塞隅角緑内障(眼圧上昇を招き,症状悪化)

3)幽門,十二指腸又は腸管が閉塞及び麻痺性イレウス(抗コリン作用により胃腸の平滑筋の収縮及び運動が抑制され,症状悪化)

4)胃アトニー又は腸アトニー(抗コリン作用により消化管運動が低下するため症状悪化)

5)重症筋無力症(抗コリン作用により筋緊張の低下がみられ症状悪化)

6)重度の肝障害(Child-Pugh分類C)

7)重篤な心疾患(抗コリン作用により,症状悪化)

8)過敏症(本剤,酒石酸トルテロジン)

注意

〈基本〉

➊眼調節障害(霧視等),めまい,眠気等→運転注意

②効果が認められない場合,漫然と使用すべきではない

〈適用上〉

➊湿気,高

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