適応
間質性膀胱炎(ハンナ型)の諸症状(膀胱に関連する慢性の骨盤部の疼痛,圧迫感及び不快感,尿意亢進又は頻尿等の下部尿路症状)の改善 注意投与の際,十分な問診による臨床症状の確認と共に,類似の症状を呈する疾患(尿路性器感染症,尿路結石,膀胱癌や前立腺癌等の下部尿路における新生物,過活動膀胱や前立腺肥大症等)がある旨に留意し,膀胱内視鏡,尿検査等により除外診断を実施.その上で膀胱内視鏡検査によりハンナ病変が認められ,間質性膀胱炎(ハンナ型)の確定診断患者にのみ投与
用法
1回あたり1バイアル50mL,2週間間隔で6回膀胱内に注入.膀胱内注入後,可能な限り15分間以上膀胱内に保持してから排出 注意本剤による再治療は,本剤の治療により症状が改善した後,一定期間経過して治療を要する程度にまで症状が悪化した場合にのみ行う
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉投与時反応(膀胱痛,尿道痛,膀胱刺激症状,膀胱不快感等)の発現→必要に応じて,投与前に局所麻酔剤の膀胱内注入を行った上で投与 〈その他〉
①ラット(9.9g/kg/日,経口)及びイヌ(1.1,3.3,9.9g/kg/日,経口)の反復投与毒性試験において,ラットでは投与18カ月後,イヌでは1.1g/kg群で投与31週後に,3.3及び9.9g/kg群では投与10週後に眼の変化(水晶体の混濁又は屈折率の変化)が認められたとの報告
②マウスを用いた膀胱二段階発がん性試験において,100%ジメチルスルホキシドを週1回,10又は8週間膀胱内投与した結果,対照群(非投与)と比較してプロモーション作用による膀胱癌の発生頻度の増加が認められたとの報告
患者背景
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(乳汁中に移行の可能性) 〈小児〉臨床試験は未実施
副作用
〈その他〉
1)泌尿器(膀胱痛,尿道痛,膀胱刺激症状,膀胱不快感,頻尿,排尿困難)
2)その他〔呼気臭・皮膚臭異