適応
〈適応菌種〉皮膚糸状菌(トリコフィトン属) 〈適応症〉爪白癬 注意
1)直接鏡検又は培養等に基づき爪白癬であると確定診断された患者に使用
2)重症患者における有効性及び安全性は未確認
用法
1日1回罹患爪全体に塗布 注意長期間使用しても改善が認められない場合は使用中止を考慮等,漫然と長期にわたって使用禁(48週を超えて使用した場合の有効性・安全性は未確立)
禁忌
過敏症
注意
〈適用上〉患者に対し,以下の点に注意するよう指導
➊本剤は抗真菌薬のため,新しい爪が伸びてこない限り,一旦変色した爪所見を回復させるものではない→治療には相応の期間(爪が生えかわるまでの期間)が必要
➋爪白癬の原因菌は爪甲及びその下の皮膚に存在→この部位に薬剤が行きわたるよう皮膚との境界部も含め爪全体に十分に塗布し,周囲の皮膚に付着した薬剤は拭き取る
➌適用部位周辺に傷口がある場合には注意して使用
➍爪白癬の罹患爪以外には使用禁
➎治療中の爪には化粧品等を使用禁
➏眼科用として角膜,結膜には使用禁.誤って眼に入った場合には,直ちによく水洗
➐保存及び使用の際には火気を回避
〈取扱上〉
①開封後はしっかりとキャップをしめ保存
②開封後12週間経過した場合は,残液を使用禁
③可燃性であるため,保存及び使用の際には火気を回避(第一石油類,危険等級Ⅱ,水溶性,火気厳禁)
患者背景
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ラット皮下投与で移行) 〈小児〉臨床試験は未実施
副作用
〈その他〉
1)適用部位(投与部位)(皮膚炎,水疱,紅斑,腫脹,疼痛,瘙痒,皮膚剥脱,異常感覚,爪甲脱落,変色,湿疹)
2)その他(鼻咽頭炎,頭痛)
作用
真菌細胞膜のエルゴステロール生合成経路上におけるラノステロールの14位メチル基の脱メチル化反応を阻害し,抗真菌作用を発揮
構造式
保存
遮光した気密容器(火気回避)
規制
処方箋