適応
〈適応菌種〉本剤に感性のブドウ球菌属,連鎖球菌,クレブシエラ属,エンテロバクター属,緑膿菌,カンジダ属 〈適応症〉外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,びらん・潰瘍の二次感染
用法
1日1回 滅菌手袋等を用いて,約2~3mmの厚さに直接塗布又はガーゼ等に同様の厚さに延ばして貼付し包帯をする ►2日目以降は前のクリームを除いた後塗布
禁忌
1)過敏症(本剤,サルファ剤)
2)新生児,低出生体重児
3)軽症熱傷(疼痛がみられることがある)
注意
〈基本〉
①サルファ剤の全身投与と同様の副作用の恐れ→長期回避
②感作される恐れ→徴候(瘙痒,発赤,腫脹,丘疹,小水疱等)が現れた場合は中止
③広範囲熱傷はプロピレングリコールにより,高浸透圧状態を来すことがあるので,血清浸透圧を測定し異常あれば休薬等処置(乳児,小児注意)
〈適用上〉
①できる限り温水浴,シャワー等の併用により創面の清浄化,壊死組織の除去
②他剤との混合不可
③塩化物を含む消毒剤(塩化ベンザルコニウム等)の混入により変色
〈その他〉ラットの皮膚投与実験において諸臓器への銀沈着症と可逆性の軽度のアルカリホスファターゼ上昇
患者背景
〈合併・既往〉
①薬物過敏症の既往歴
②光線過敏症の既往歴
③エリテマトーデス(白血球減少を悪化)
④グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠損症(溶血誘発)
〈腎〉代謝抑制による副作用増強の恐れ 〈肝〉代謝抑制による副作用増強の恐れ
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉非推奨(動物で乳汁移行) 〈小児〉新生児,低出生体重児:禁忌(高ビリルビン血症)
相互
外皮用酵素製剤(ブロメライン)の作用の減弱→併用注意
副作用
〈重大〉
1)汎血球減少→観察,中止等処置
2)皮膚の壊死
3)間質性腎炎
〈その他〉
1)過敏症(発疹,接触性皮膚炎,発赤,光線過敏症等)→中止
2)菌交代症(耐性菌又は非感受性菌による化膿性感染症)→中止
3)血液(白血球減少,貧血,血小板減