診療支援
薬剤

フルオシノニド新様式
2646
fluocinonide
トプシム Topsym(田辺三菱)
 軟膏(5・10・500g/本)・クリーム(5・10・500g/本)・Eクリーム(5g/本)・ローション(10g/本):0.05%
 スプレー(28g/本):0.0143%
フルオシノニド(0.05%,0.05%, 各社,0.05% 東興)

適応

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症,女子顔面黒皮症,ビダール苔癬,放射線皮膚炎,日光皮膚炎を含む),乾癬,痒疹群(蕁麻疹様苔癬,ストロフルス,固定蕁麻疹を含む),掌蹠膿疱症,円形脱毛症(悪性を含む),尋常性白斑 注意皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが,やむを得ず使用する必要がある場合には,あらかじめ適切な抗菌剤(全身適用),抗真菌剤による治療を行うか,又はこれらとの併用を考慮

用法

1日1~3回 塗布・噴霧

禁忌

1)細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症動物性皮膚疾患(疥癬,けじらみ等)(悪化)

2)過敏症

3)鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎(治癒障害)

4)潰瘍(ベーチェット病は除く),第2度深在性以上の熱傷・凍傷(治癒遅延)

注意

〈基本〉

①大量又は長期の広範囲の密封法(ODT)等で副腎皮質ステロイド剤全身投与と同様な症状

②症状の改善なし又は悪化→中止

③症状改善後は速やかに中止

〈適用上〉

交付時

a)化粧下やひげそり後等に使用しないよう指導

b)患部まで約10cmの距離で噴射,3秒以上同一カ所に連続噴射禁止

c)眼や鼻等に入らないよう注意

使用時

a)眼科用として使用しない

b)亀裂,びらん面使用回避

c)よく振って使用

〈取扱上〉

➊炎や火気の近くで使用しない

➋火気を使用している室内で大量に使用しない

➌直射日光や40℃以上の場所回避→破裂

➍火中に入れない

➎使い切って捨てる

患者背景

〈妊婦〉大量又は長期の広範囲の使用回避(動物で催奇形性) 〈小児〉長期・大量使用又は密封法(ODT)で発育障害の恐れ.おむつはODTと同様の作用があるので注意 〈高齢〉注意(大量又は長期にわたる広範囲のODT等の使用,副作用が現れ易い)

副作用

〈重大〉

1)眼圧亢進,緑内障:眼瞼皮膚への使用で起こる可能性

2)後嚢白内障緑内障:大量又は長期の広範囲の使用

〈その他〉

1)皮膚の感染症〔皮膚

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