適応
1湿疹・皮膚炎群(手湿疹,進行性指掌角皮症,ビダール苔癬,日光皮膚炎を含む)
2痒疹群,虫さされ
3乾癬
4掌蹠膿疱症
5扁平苔癬
6紅皮症
7慢性円板状エリテマトーデス
8円形脱毛症注意皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが,やむを得ず使用する必要がある場合には,あらかじめ適切な抗菌剤,抗真菌剤による治療を行うか,又はこれらとの併用を考慮
用法
1日1~数回 塗布(増減)
禁忌
1)皮膚結核,単純疱疹,水痘,帯状疱疹,種痘疹(増悪)
2)過敏症
3)鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎(治癒障害・感染)
4)潰瘍,第2度深在性以上の熱傷・凍傷(上皮形成阻害・感染)
注意
〈基本〉大量又は長期の広範囲の密封法(ODT)等で副腎皮質ステロイド剤全身投与と同様な症状 〈適用上〉眼科用として使用しない 〈その他〉妊娠ラットの器官形成期に皮下投与したとき,高用量群(0.5mg/kg/日)で死亡児の増加,生存児の低体重,口蓋裂及び肋骨の化骨遅延等が認められている
患者背景
〈妊婦〉大量又は長期の広範囲の使用回避 〈小児〉長期・大量使用又は密封法で発育障害の恐れ
副作用
〈重大〉後嚢白内障,緑内障(眼瞼皮膚への使用で眼圧亢進,緑内障)→注意〔大量又は長期の広範囲の使用,密封法(ODT)で後嚢白内障,緑内障等〕 〈その他〉
1)皮膚の感染症〔皮膚の真菌性(カンジダ症,白癬症等)及び細菌性(伝染性膿痂疹,毛嚢炎等)感染症→密封法(ODT)の場合起こり易い〕→抗真菌剤,抗菌薬等を併用→症状が改善されない場合中止
2)その他の皮膚症状〔長期連用により,ステロイドざ瘡,酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(ほほ,口囲等に丘疹,膿疱,毛細血管拡張),ステロイド皮膚(皮膚萎縮,毛細血管拡張),魚鱗癬様皮膚変化,紫斑,多毛,色素脱失等〕→副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤に切り替える〔一過性の刺激感(瘙痒,熱感を含む),乾燥,接触皮膚炎様