(合剤)ベタメタゾン吉草酸エステル・フラジオマイシン硫酸塩《ベトネベートN》

適応

〈適応菌種〉フラジオマイシン感性菌　〈適応症〉

1深在性皮膚感染症，慢性膿皮症

2湿潤・びらん・結痂を伴うか，又は二次感染を併発している以下の疾患：湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症，ビダール苔癬，放射線皮膚炎，日光皮膚炎を含む)，乾癬，虫さされ，痒疹群(固定蕁麻疹を含む)

3外傷・熱傷及び手術創等の二次感染

4耳鼻咽喉科領域における術後処置

1日1～数回　塗布・塗擦又は無菌ガーゼ等に延ばして貼付(増減)

1)下記の感染症

a)フラジオマイシン耐性菌又は非感性菌の皮膚感染(悪化)

b)細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬，けじらみ等)(悪化)

2)鼓膜に穿孔のある耳内使用(治癒遅延)

3)過敏症

4)過敏症(フラジオマイシン，カナマイシン，ストレプトマイシン，ゲンタマイシン等のアミノグリコシド系抗生物質，バシトラシン)

5)潰瘍(ベーチェット病は除く)，第2度深在性以上の熱傷・凍傷(治癒遅延)

〈基本〉

①感作の恐れ→徴候(瘙痒，発赤，腫脹，丘疹，小水疱等)→中止

②大量，長期広範囲使用，特に密封法(ODT)で副腎ステロイド全身投与と同様の症状→特別な場合を除き長期大量使用やODTを避ける

③広範囲な熱傷のある皮膚には長期間連用不可

④症状改善なし又は悪化→中止

⑤長期連用を避ける

〈適用上〉

➊化粧下，ひげそり後等の使用不可(化粧下として連用すると顔が赤くなったり，つっぱったり，皮がむけたりという症状があらわれる)

②眼科用として使用しない

〈妊婦〉大量又は長期の広範囲の使用回避　〈小児〉長期・大量使用又は密封法(ODT)で発育障害の恐れ　〈高齢〉大量長期広範囲のODT等使用注意

〈重大〉眼圧亢進，緑内障，後嚢白内障(眼瞼皮膚への使用：眼圧亢進，緑内障)→注意〔大量又は長期・広範囲の使用，密封法(ODT)で後嚢白内障，緑内障等〕　〈その他〉

1)皮膚感染症(フ