適応
以下の疾患並びに症状の鎮痛・消炎:変形性関節症,肩関節周囲炎,腱・腱鞘炎,腱周囲炎,上腕骨上顆炎(テニス肘等),筋肉痛(筋・筋膜性腰痛症等),外傷後の腫脹・疼痛
用法
症状により,適量を1日数回患部に塗擦
禁忌
1)過敏症
2)アスピリン喘息(NSAIDs等により誘発される喘息発作)又はその既往歴(重症喘息発作を誘発)
注意
〈基本〉
①対症療法であることに留意
②慢性疾患(変形性関節症等)に対し,本剤を用いる際は薬物療法以外の療法も考慮.又,副作用の発現に留意
〈適用上〉
➊眼及び粘膜に使用しない
②表皮が欠損している場合に使用すると一時的にしみる,ヒリヒリ感→注意
③ODTでの使用により,全身的投与と同様の副作用発現の可能性→ODTで使用しない
〈取扱上〉
➊火気注意
②合成樹脂を軟化させたり,塗料を溶かしたり,金属を変色させるおそれがあるので注意
患者背景
〈合併・既往〉
①気管支喘息(アスピリン喘息又はその既往歴は除く)(アスピリン喘息ではないことを十分に確認.アスピリン喘息患者も含まれており,それらの患者では重症喘息発作を誘発の恐れ)
②皮膚感染症(感染を伴う炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤又は抗真菌剤を併用し,観察を十分行い慎重に使用)→皮膚の感染症を不顕性化する恐れ
〈妊婦〉妊C有益のみ.他のNSAIDsの外皮用剤を妊娠後期に使用し,胎児動脈管収縮発生の報告あり.COX阻害剤(坐剤,経口剤)を使用し,胎児の腎機能障害及び尿量減少,それに伴う羊水過少症が起きたとの報告あり 〈小児〉臨床試験は未実施
相互
〈併用注意〉ニューキノロン系抗菌薬(レボフロキサシン等):痙攣の恐れ→気道を確保し,ジアゼパム静注等(ニューキノロン系抗菌薬が脳内のGABAの受容体結合を濃度依存的に阻害し,ある種のNSAIDsとの共存下ではその阻害作用が増強されることが動物で報告)
副作用
〈重大〉
1)ショック,アナフィラキシー(蕁