診療支援
薬剤

アルプロスタジル アルファデクス新様式
2699
alprostadil alfadex
プロスタンディン Prostandin(小野)
 軟膏(10・30g/本):0.003%

適応

褥瘡,皮膚潰瘍(熱傷潰瘍,糖尿病性潰瘍,下腿潰瘍,術後潰瘍) 注意熱傷潰瘍に使用する場合,対象は熱傷後の二次損傷により生じた熱傷潰瘍であるので,新鮮熱傷に対しては他の適切な療法を考慮

用法

潰瘍周囲から潰瘍部にかけて消毒・清拭した後,1日2回適量をガーゼ等に延ばして潰瘍部に貼付するか,潰瘍部に直接塗布し,ガーゼ等で保護 注意本剤による治療は保存的治療であることに留意し,約8週間以上使用しても症状の改善が認められない場合には,外科的療法等を考慮

禁忌

1)重篤な心不全(増強)

2)出血(頭蓋内出血,出血性眼疾患,消化管出血,喀血等)(出血を助長)

3)妊婦・妊娠

4)過敏症

注意

〈基本〉

①原則として大量投与(1日塗布量10gを超える)回避.大量投与する場合は,本剤の有効成分を全身的投与した場合と同様の症状出現の恐れ→血圧,脈拍等観察しながら慎重に.異常の際は中止し処置

②潰瘍の改善に伴って形成される新生肉芽は,軽微な刺激により新生血管が損傷し,出血症状を招くことあり→ガーゼ交換等の処置には注意

③褥瘡,皮膚潰瘍の創部では出血傾向→出血傾向増強の際は中止

〈適用上〉

①本剤に抗菌作用はないため以下に注意

a)潰瘍面を清拭消毒後,貼付又は塗布

b)感染が現れた場合には,抗生物質を投与等処置

②薬理作用上,壊死組織を積極的に融解する作用なし→使用前に必要に応じ壊死組織を除去

③眼科用に使用しない

患者背景

〈合併・既往〉

①心不全(増強→慎重)

②重症糖尿病(網膜症等脆弱血管からの出血を助長)

③出血傾向(助長)

④胃潰瘍の合併症及び既往歴(出血を助長)

⑤抗血小板剤,血栓溶解剤,抗凝血薬を投与中

⑥緑内障,眼圧亢進(動物で眼圧上昇の報告)

〈妊婦〉禁忌(アルプロスタジルには子宮収縮作用が認められている) 〈小児〉臨床試験は未実施

相互

〈併用注意〉抗血小板製剤(アスピリン,チクロピジン,シロスタゾール),血栓溶解剤(ウロキナーゼ

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