適応
褥瘡,皮膚潰瘍(熱傷潰瘍,下腿潰瘍) 注意熱傷潰瘍を適用としているので,潰瘍がみられない熱傷に対しては,他の適切な療法を考慮
用法
添付溶解液で用時溶解し(100μg/mL),潰瘍面を清拭後,本剤専用の噴霧器を用い,1日1回,潰瘍の最大径が6cm以内の場合は,潰瘍面から約5cm離して5噴霧(30μg).潰瘍の最大径が6cmを超える場合は,薬剤が同一潰瘍面に5噴霧されるよう,潰瘍面から約5cm離して同様の操作を繰り返す 注意
①1日投与量はトラフェルミン(遺伝子組換え)として1,000μgを超えない
②約4週間投与しても潰瘍の大きさ(面積,深さ)又は症状(肉芽形成,肉芽の色調,表皮形成等)の改善傾向が認められない場合は外科的療法等を考慮
禁忌
1)投与部位に悪性腫瘍又はその既往歴(細胞増殖促進作用を有するため)
2)過敏症
注意
〈基本〉
①使用開始に際しては必ず問診等を行い悪性腫瘍又はその既往について考慮
②悪性腫瘍による難治性潰瘍の可能性については,事前に生検等により投与部位に悪性腫瘍のないことを確認
③潰瘍の改善に伴って形成される新生肉芽は,刺激により新生血管が損傷し,出血の恐れ→ガーゼの交換等の処置は十分注意
〈適用上〉
①投与前
a)抗菌作用はないので以下について注意
1.潰瘍面を清拭し,消毒又は洗浄した後,噴霧
2.感染が現れた場合には,抗生物質を投与等処置,経過を観察
b)必要に応じ壊死組織を除去
②投与時
a)噴霧器は,約5cm離すことで直径約6cmの円形状に薬剤が噴霧されるように設計されている.潰瘍面の大きさにより投与距離を加減しない
b)潰瘍が最大径6cmを超える場合には,薬剤が潰瘍面に均一に5噴霧されるよう,前に5噴霧した潰瘍部位にできるだけ重ならないように,潰瘍面から約5cmの距離を保ちながら,5噴霧を繰り返す.尚,周辺の正常皮膚に付着した薬剤は脱脂綿等で拭き取る
③投与経路:眼科用に使用禁