適応
褥瘡,皮膚潰瘍(熱傷潰瘍,下腿潰瘍) 注意
1)保存的治療であることに留意し,症状の改善傾向が認められない場合は外科的療法等を考慮
2)熱傷潰瘍に使用する場合,本剤の対象は熱傷後の二次損傷により生じた熱傷潰瘍であるので,新鮮熱傷に対しては他の療法を考慮
用法
症状及び病巣の広さに応じて適量を使用 ►潰瘍面を清拭後,1日1~2回ガーゼに延ばして貼付,又は患部に直接塗布しその上をガーゼで保護
禁忌
過敏症(本剤,ヨウ素)
注意
〈適用上〉
➊眼科用に使用禁
②他剤と混合して使用禁
③患部を清拭消毒
④吸湿性が高いので開封後速やかに使用
〈その他〉
①腟内にポビドンヨードの使用で血中無機ヨウ素値,血中総ヨウ素値上昇の報告
②多量投与及び長期連用時には甲状腺機能の変動に注意
患者背景
〈合併・既往〉甲状腺機能に異常(甲状腺ホルモン関連物質に影響) 〈腎〉腎不全(血中総ヨード濃度上昇)
〈妊婦〉有益のみ(長期にわたる広範囲の使用回避) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(長期にわたる広範囲の使用回避) 〈小児〉新生児にポビドンヨードの使用で甲状腺機能低下症の報告
副作用
〈重大〉ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,不快感,浮腫,潮紅,蕁麻疹等)→観察,中止処置 〈その他〉
1)過敏症(ヨード疹)→中止
2)皮膚(疼痛,発赤,刺激感,皮膚炎,瘙痒感)→症状が強い場合は中止
3)甲状腺〔血中甲状腺ホルモン値(T3,T4値等)の上昇或いは低下等甲状腺機能異常〕
作用
白糖とポビドンヨードを配合した軟膏剤.良質な肉芽形成及び表皮形成を促す.又,滲出液を吸収して創部の浮腫を軽減する
構造式
保存
直射日光又は高温を避けて保存,開封後は乾燥を防ぐため密栓して保存
臨床解説
ユーパスタ®,ソアナース®
含有されるヨウ素の抗菌作用により感染抑制作用を発揮する.滲出液の少ない創では創面の乾燥を増強することがあるため,漫然と使用すべきではない.創周囲