適応
尋常性乾癬,魚鱗癬群,掌蹠角化症,掌蹠膿疱症
用法
1日2回 適量を患部に塗擦(症状により適宜回数を減じる) 注意
①1日の使用量はマキサカルシトールとして250μg(本剤として10g)まで
②通常投与後6週目までに効果が認められている→症状の改善がみられない場合には,漫然と使用を継続しない
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①活性型VD3誘導体製剤であり,血清Ca値が上昇の可能性.又,高Ca血症に伴い急性腎障害の報告があるため,使用に際しては,血中Ca値及び腎機能(血中Cr,BUN等)の検査を定期的(開始2~4週後に1回,その後は適宜)に行う.正常域を超えた場合には減量又は使用を中止
②広範囲な皮疹や重症度の皮疹ではバリア機能の低下により皮膚吸収の増加の可能性→少量から開始(高Ca血症や急性腎不全に注意,定期的な血清Ca値,腎機能検査を実施)
③密封療法(ODT)における安全性は未確立
〈適用上〉
➊交付時:誤用(内服等)防止のため,薬剤の保管に十分注意させること.特に,小児の手のとどかない所に保管させること.万一,誤って内服した場合には,高Ca血症等の全身性の副作用があらわれることがあるので,医療機関を受診するなど,適切な処置を受けるよう指導
➋使用時
a)正常皮膚には使用しない
b)皮膚以外の部位(眼,粘膜)には使用しない
c)本剤に触れた手で傷口等に触れないよう注意
d)塗擦後は手をよく洗う
〈その他〉
①光苛酷試験で紫外線(太陽光線を含む)により分解
②がん原性試験においてラット(F344/DuCrj)に1日1回24カ月間経皮投与した結果,副腎において褐色細胞腫の発生頻度が増加した.一部,副腎被膜への浸潤を示す例が認められたが,副腎近隣組織への浸潤や遠隔転移を示すものはなかった.又,マウスでは1日1回18カ月間経皮投与で発がん性は認められなかった
患者背景
〈合併・既往〉高Ca血症及びその恐れ(更に血清Ca上